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【早読】セクハラマジシャンのひとりごと「春麗の足払いふっとびパンチラっていいよね」【ver】

ピクシブ投稿シリーズ作品 セクハラマジシャンのパンチラ行脚 https://www.pixiv.net/novel/series/8171669 の新話の手直し前の早読verになります。 再検査入院しており、執筆が滞っていたため、 ストックから手出ししていきます。 が、かなりマニアックでニッチな作品と自覚しております。 申し訳ありませんが、僕は書いてて楽しかったやつです。 未来猫型ロボットの秘密道具、エッチな事に使えるもの多いよね? 多くない? ───以下本文── 「春麗の足払いふっとびパンチラっていいよね」  ギンは誰に言うでもなく、そんなことを呟いた。所謂、ひとりごと、である。  健全な男子校生なら誰しもがプレイした、ストリートファイターⅡという名作格闘ゲーム。そのキャラクターの一人である女性格闘家の春麗のチャイナドレス姿に、思いを馳せない者がいようものか。 「いや、いまい」 ギンは断言した。彼女のムチっとした健康的なふとももが、蹴り技を繰り出す度に大胆に覗くのである。男達を薙ぎ倒すその勇ましさの中に潜むチラリズム。魅惑と言わずになんと言おう。スリットが過ぎると言えるチャイナドレスのスカートは、もはや前垂れでしかない。その奥に秘めたる布地を拝む事は、物理法則的な観点ではいとも容易く思えた。 「では、どうするか」  数多のプレイヤーは考えたことだろう。春麗で飛ぶ、強キックを繰り出す、百烈脚を放つ、スピニングバードキックで逆さになる。様々な手段で春麗の下着を拝もうと試みるのだ。そして──辿り着くのだ。  足払い。下段強キックを春麗にヒットさせ、転ばせた時のその姿が、最も嗜虐的で美しいパンチラショットとなる事に気づいてしまう。  ガードがままならず、払われてしまう脚。その勢いに、M字開脚のような情けない姿勢でふっ飛ぶヒロイン。絶妙なデニールタイツと青い下着のコントラストが眩しい。が、 「しかし……あれって、パンツでいい……の、か……?」  どうしてもそんな夢の無い疑問が拭えないのもまた事実。チャイナドレスと同系統色のレオタードを着用しているという懸念が、劣情の熱を霞めさせる。ひいては完璧と思えたそのパンチラショットの解像度を下げてしまうのだ。頭を掻きむしりたくなるほどのジレンマがそこにはあった。 「ふぅ……」  ギンは悩ましげなため息をつく。これほどまでにパンチラの尊さに苦悶しよくとは。しかし、パンチラ道とはかくも奥深く、深淵で、険しいものだ。そんな事はギンは重々承知している。しかし、だからと言って諦めるという選択肢は、この変態紳士には存在しないのだ。 「という訳で……」  と、ギンは独りごち、遠くを見据えた。その視線の先のシルエットに対し、画面の下で目を細める。そこには──  春麗の姿があった。 「えっ、なにここ……」  戸惑った様子でキョロキョロと辺りを見回す春麗。それは、ブラウン管越しに、もしくは筐体の画面で、見つめ続けてきたままの風体であった。突如としてゲームセンターにデビューを飾った初々しさとキュートさに加え、凛としたその佇まいは正に初代格闘ヒロインと言えよう。 「こちらの次元にお呼びしてみました」  なおも状況が把握できずにいる春麗を他所に、誰かに語りかけるような口ぶりでギンは言う。そして、春麗に向かって振り向くと、コホンとひとつ咳払いをして、 「さて、春麗さん。とりあえず質問があります」  と、これ見よがしに恭しく声をかけた。春麗は、ビクッと肩を震わせた。二次元の壁を超えさせられた先に、謎の燕尾服の仮面男という怪しさ満点の者に話しかけられたのだから当然の反応だろう。そんな風に不審がる春麗を余所に、ギンは続ける。 「貴方のパンツは何色ですか?」 「いきなりなに言ってんのよ、アンタ」  言葉よりも先に春麗の足刀がギンの顔面にめり込んでいた。所謂立ち強キックだが、回し蹴りと言うよりは直線の軌道で射抜いたその威力たるや本来凄まじいものなのだろう。一般人なら即KO。首より上が吹っ飛んでもおかしくない程の衝撃がギンを襲っていた。  しかし、ギンは微動だにせずに直立不動でいた。その姿に、春麗は奇異なものを見やるような視線を向け、距離を取る。ギンは、何事もなかったかのようにそのまま問いかけを続けた。 「これは失敬。質問を変えます。貴方のいまのキックの瞬間に見えた股間の鮮烈な青色のそれは、パンツ──生パンツで、相違ないですか?」  その質問に、春麗の瞳は畏怖に近いものが宿る。突拍子もなく、意味の判然としないギンの言葉を不気味に思うとは当然と言えよう。格闘家には似合わない内股気味になり、チャイナドレスのスカートを押さえる春麗。 「ア、アンタ、頭おかしいんじゃないの? それにこんな格好なんだから、インナーパンツに決まってるじゃない。見られたって……」 ──恥ずかしくない。そんな言葉が続くはずだったかもしれなかった。しかし、春麗が口をつく前に、ギンがその場に崩れ落ちるのだから、春麗は目を丸くして困惑するしかなくなる。  ギンはそのまま四つん這いで、拳を地面に打ち付け続ける。余りある悔しさをこれでもかと身体で表現した。その勢いが凄まじすぎて、春麗はドン引きを隠せない。 「やっぱり! やっぱり、裏切られるんだッ! 期待なんてしなければ、こんなに辛くなかったのにッ!!」  ギンは慟哭する。頭を抱え、ひとしきり喚き散らす。春麗の生パンツに辿り着けなかった自らの運命を呪い、不条理を嘆くのだ。そんな異常な様子に春麗がさらに距離を取ろうとしたところ、ギンは震えをピタリと止めた。そして、過敏な動きで立ち上がると、 「というわけで、貴女のインナーパンツを没収してみました」  と、言いながら、手のひらに握ったものを春麗に見せる。それは、青色の布地。濃いブルーのそれを見て春麗の表情が青ざめていく。彼女はすぐに自分の下半身を確認すると、青くした顔を次には紅潮させた。 「ア、アンタ……いったい何をどうやって……ッ?!」  肩を震わせながら、ギンを睨みつける春麗。しかし、ギンは動じる事なく、むしろ、なんら意にも返さない様子で言葉を紡ぎ続けた。 「そして俺は生脚派なのでタイツも没収です。いや、タイツはタイツで良さがわからなくもないんだがね」  一方的にそう語りながら、その手にはまた薄デニールのタイツが握られている。あり得ない状況の連続に春麗はただ口をパクパクと動かす事しか出来ない。下半身を撫でる外気の感覚がやはり慣れないものなのか、春麗はもじもじと脚を擦り合わせている。 「な、な、な、な、な……ッ!?」  春麗が何かを訴えたいような発声を繰り返すが、その続きは出てこない。壊れたラジオのように同じ音を繰り返すだけだ。混乱の一途を辿る春麗を余所に、ギンは淡々と場の段取りを進めていくのであった。次の瞬間には、十代前半といった学生風のグループが登場する。 「さて、次に用意したのはプレイヤーとギャラリーです」  グループの少年達は春麗が登場した時と同じように困惑しながら、辺りをキョロキョロと見回している。 「こ、ここ、何処だよ……」 「お、俺たち、ゲーセンに居たはずじゃ……」   彼らは不安そうに状況を確認し合う。一方の春麗も、場にそぐわない存在の登場にさらなる困惑の色を隠せない。それは、いきなり湧いて出た少年のうちの数人が春麗を見据えるや、色めき立った事に起因したのか。魅惑的な生脚に熱っぽい視線を送ってしまうのは、思春期の男子としては致し方の無い事なのかもしれない。誰を責められる訳でも無い居心地の悪さは、やはり仮面を被った変態紳士への苛立ちへと変換されるだろう。今にも飛びついていきそうな殺気をギンに向け続ける春麗。  その忌々しげなオーラすら、ギンは心地よさそうに受け止めていた。そして、次にまたギンはある人物の召喚に取り掛かるのだ。 「……で」  瞬く間に、大柄なシルエットがその場に現れる。 「こちらが今回の対戦キャラです」  肌が剥き出しの巨体には数多の傷跡が刻まれながらも、鋼のような筋肉の隆起が見て取れる。赤いレスラーパンツと、モヒカン頭が強いインパクトを放つ男。 「ザ、ザンギエフさん……」  春麗がその男の名前を口にする。彼もまたストリートファイターⅡに登場する格闘家であった。春麗と同じく次元の壁を超えて召喚されたその漢は、やはり混乱に包まれながら様子を伺っていた。 「ふふっ、これで役者は揃ったわけだ」  ギンは、春麗とザンギエフの二人に交互に視線を送り、 さらにギャラリーの少年グループも一瞥すると、満足気に頷いた。そして、背中のマントに手を突っ込みガサゴソと探るような動作を見せると、 「にんげんリモコ~ンっ、コントローラーバージョン~っ」  と、どこかで聞いたようなイントネーションで、とある玩具を掲げた。そんな、おどけたようなギンの仕草に春麗もザンギエフも警戒心がわずかでも緩んだのかもれない。ギンはそんな隙を見逃すほど甘くはない。すかさず、 ギンは二人の背後を取る。テレポートと見紛う程の超スピードを二人は目で追えない。春麗とザンギエフは、いとも容易く首筋に部品を取り付けられてしまった。 「ちょっ、な、何を付けたの……ッ」  春麗が慌てて首筋に手を添える。しかし、それは肌にピッタリと張り付いて、一向に取れそうな様子は無かった。 「それは人間リモコンの受信機である。それを付けられた者は、リモコンで行動をコントロールされてしまう、なんともシンプルにわかりやすい秘密道具じゃない」  ギンは画面の下で渾身のしたり顔を作った。もちろんそんな説明に春麗は納得がいく訳もない。しかし、コントローラーを操作されれば、自分の意思に反して歩を進め出してしまうのだから、春麗にそれを信じざる負えないだろう。焦燥と困惑を隠せないまま春麗はザンギエフへと視線を送る。その先のザンギエフも同じようにコントローラー操作のまま操られ、苦虫を噛み潰したような渋面を作っていた。想像に余る奇怪な事態に直面した二人の混乱は、もはやピークを迎えていただろうか。  しかし、ギンはそんな二人の様子を気にも止めない。そして、今度はギャラリーの少年達に向かって、 そのリモコンを見せつけながら問いかけるのだ。 「さぁ、リアル格ゲー、やってみたくないかい?」  ギンのその提案に、少年達は顔を見合わせる。そして瞳に輝きを灯すのだ。一瞬の逡巡の後に、彼らは我先にとそのコントローラーに手を伸ばした。それをゲット出来た二人の少年は晴れてプレイヤーとなり、他の者たちはギャラリーとしてその戦いの行く末を見守る事となる。  次に、ギンが大仰に腕を振ると、白いだけで何も存在してなかったこの空間が、天守閣をバックとした城のバトルステージへと様変わりする。その光景に少年達は感嘆の声が鳴り止まない。彼らの興奮は最高潮に昂っていた。 「さぁ、準備は万端。では、ラウンドワン、ファイ!!」  声真似も兼ねたギンのその宣言が合図となり、戦いは始まった。 「ちょっ、ちょっと! や、やめなさいよ!!」  春麗は抗議の声を上げるが、プレイヤーの操作から強要される動きには逆らえない。様子見なのか前後動して間合いを調整しながら、牽制のしゃがみ中キックをザンギエフに放つ。玄人的なその動作だが、対するザンギエフはしっかりとガードを堅持する。隙の少ないしゃがみ弱パンチ──チョップを小刻みに連打する事で、安易な大技を許さない。  序盤の攻防戦としては、熟練者同士の緊張感のある流れとなっていた。そんな中、少年達はとある違和感に気づく事となる。  春麗は事ある事に、そのチャイナドレスのスカートの前後を両手で押さえるのだ。実際のゲーム上では見られないその仕草に少年達の目は釘付けになってしまっていた。 「おいっ、ジャンプ、ジャンプ!」 「強キックだ、ほらっ、強キック!」  何かに気付きつつあるギャラリーは、プレイヤーに助言とも取れないような声を上げ続ける。その様子にギンは満足に口角を上げた。 「こっ、こらァ! 無駄に大ぶりのキックなんてするな! み、見えちゃうじゃない!」  春麗は叫ぶように声をあげる。が、それは少年達のボルテージを高めるばかりであった。 「見えちゃうって、何がかな~?」 「なっ、しかも生脚だしなぁ。ドットもいいけど、リアルは堪らねぇよなぁ」  彼らの視線は、チャイナドレスから覗く魅惑の脚、ふともも、そしてさらにその奥の秘密の花園へと注がれていた。そんな少年達の熱視線と心許ない下半身を揶揄する言葉に、春麗の羞恥はさらに煽られているのだろう、みるみる顔が朱に染まっていく。 「白だよな、白。さっきチラ見えしたぜ!」 「なっ、映画でのシーンも白パンツだったしな~」  少年達は春麗の恥ずかしそうな表情を目敏く見つけるなり、すかさず囃し立ててくる。  やれ、シンプルながら光り輝くパールホワイトなんて形容されれば、その気恥ずかしさもひとしおだろう。自分の秘めたるべきショーツを無邪気に、そして不躾に語られ、春麗の羞恥心のキャパシティは限界を迎えようとしていた。それでもなお、意味が無いと思われるジャンプを意思に反して繰り出してしまう春麗。チャイナドレスは翻り、ふとももは大胆に晒される。不可抗力に股間の布地は垣間見えてしまい、少年達の劣情を煽るのだ。 「もうッ、普通にプレイしなさいよ! な、なんで私がこんな目に……ッ」  春麗の悲痛な叫びは、熱気の昂りに虚しく溶けていく。羞恥に悶える春麗だが、その受難はとどまる事を知らなかった。少年達の一人が気付いてしまったのだ。 「しゃがみ……強キック……」  呟くようでありながらも、その声音は興奮に震えていた。そして、その言葉は周りの少年達にも伝播していく。 「そうだ……しゃがみ強キック……足払い……」  皆一様にブツブツと呟きだす。目が血走りだし、鼻息は荒く、まるで野獣を宿したかのような相貌。そこから滲み出る邪な思念はやがて圧となり、春麗をたじろかせる程になっていた。  さすがに彼女も自らの運命を悟らざるを得なかっただろう。ザンギエフはゆっくりとにじり寄って来るというのに、プレイヤーは間合いを取るような動作も、牽制のためのリーチの長い攻撃も繰り出さずにいた。そんなどうしようもない状況のせいか、春麗は唇の端が引き攣っている。  そして──とうとう春麗はザンギエフの射程圏内に入ってしまった。ガードの素振りなんて一切ない、まさに無防備。ザンギエフの重鈍な地上戦なんて難なくいなせる性能を誇るはずなのに、何の抵抗も見せられない屈辱というのは、どれほどのものだろうか。  次のザンギエフの攻撃手段は、もはや予定調和だ。他のキャラに比べリーチに欠け、大振りでもある──しゃがみ強キック。 ……ドゴォ!  豪快な打撃音は、春麗がその足払いをモロに被弾した事を示していた。 「きゃあッ?!」  ゲーム内でその攻撃を受けた場合と同様に、春麗はあっけなく後方へと吹き飛ぶ。その大袈裟な身振りは春麗の意思では制御出来ないのであろう、肉感的な両脚を大胆に開かせてしまい、ギャラリーの少年達の目を釘付けにしてしまう。 「やった! 丸見えだ!!」 「M字開脚吹っ飛びエロ過ぎだろ!!」 「白パンツ最高ッ!!」  春麗はお尻を強かに打ち付けながらも、少年達の大喜びの声と視線を嫌がったのか慌てて起き上がる。もしくは、ダウン後の決まったモーションとして身体が動いただけかもしれないが。  とは言え、生パン状態で情けないM字開脚ポーズでの吹っ飛びは、屈辱もひとしおであろう。首まで真っ赤になっているのは、怒りと羞恥が混在したカオスなな感情の表れか。 「こっ、こんな……こんな……」  チャイナドレスのスカートを押さえながら、肩を震わして佇んでいる春麗。自分を操るプレイヤーの少年に、キツい睨みを効かせる。が、そんな視線も何のその、またもザンギエフが悠然と間合いを詰めてくる。 「やっ、ちょっ、ちょっとォ! ま、待って、いったん、ストップ!!」  春麗の切実な願いは届かない。  ドゴォ……ッ!  と、再び同じ足払いを繰り出され、そしてまたも吹き飛んでしまう春麗。惜しげもなく大開脚を披露して、またもギャラリーを喜ばせる事となる。その破廉恥なやられポーズは、股間の白ショーツを鮮明に暴いてしまう。布地越しの媚肉の盛り上がりを強調するパンチラは、どれほど少年達の渇望を満たした事だろうか。若干のリョナ要素もスパイスとして劣情を刺激しているのかもしれない。さておき、彼らは大興奮でザンギエフの足払いを繰り返す。  ……スゴォ!  と、炸裂音が響き、そしてまたも春麗の股間が開花させられてしまう。下着越しの恥丘にばかりに注目が集まりそうなものだが、余りに豪快に吹き飛ばされてしまうため、春麗の美尻も惜しげもなく披露に至っていた。いつになく動体視力を発揮して、その白桃を目に焼き付けんとするのもまた一興か。  さらには、大袈裟に転ばされ続ければ、春麗の豊満なヒップにかこつけたように白ショーツはその恥肉へと食い込みを深くしていってしまう。その卑猥な様に、少年達はますます興奮を露わにしていた。  兎にも角にも、春麗はみっともない格好で何度も白ショーツを披露しては、屈辱と恥辱に悶えるのみ。足払い地獄を打ち破る術は今の春麗には無く、ただただM字開脚ポーズを強制され続け、その度パンチラという恥を晒してしまうか弱い存在と化していた。 「もういやッ、いやァッ! ガードッ、ガードさせてっ! パンツばっか見るなぁぁぉッ!!」  春麗は甲高い声を上げながら、涙目のまま宙を舞う。元祖格闘ヒロインとしての、強く気高さを誇った威厳は見る影も無かった。  必死な訴えも届く事はなく、ザンギエフの大振りな足払いが春麗を襲う。 「~~~~~ッ!!!」  声にならない叫びと共に、春麗の肢体は豪快に吹き飛ばさる。そしてまたも白ショーツを衆人環視の下に大っぴらに晒してしまう。その様はまるで、『私はお色気担当のパンチラヒロインです』と自己紹介しているかのようであった。豊満な尻肉は激しく揺れ、布地はTバックのように食い込んでしまっていく。立ち上がりながらいくらその食い込みプリケツという恥態を直しても、すぐにまたM字開脚で転ばされてしまう。  白日の元に生パンを大公開し続けるという恥辱は、春麗の精神を確実に削り取っているだろう。 「いやッ! いやぁぁぁァッ!! もう、ダメっ! ギブ! ギブアップ! 負けでいいからぁッ!!」  春麗は半狂乱になりながら、必死にギブアップを連呼する。スカートの裾を両手で必死に押さえて股間を隠しながら、涙目で懇願して来るその様は、余りにもか弱い存在であった。それは、三次元に呼び出されてなおゲーム画面上の操り人形に過ぎぬという、彼女達の悲哀を体現していると言えようか。さておき、春麗の敗北宣言は聞き入れられる訳もななく、 「よし、次はしゃがみ強キックだぁ……ッ!」 「下段、下段、下段、下段、下段!!」 「足払いで転ばるせるぞっ! ガードするなよ~!」  といったように、同じ攻撃手段のみの大合唱が沸き上がるのみ。足払い地獄は続き、様式美とでも呼ぶべき春麗のM字開脚ポーズは幾度となく繰り返されるのであった。少年達の、チャイナヒロインのパンチラに対する妄執たるや凄まじいものがあった。  いったいどれほど春麗は白ショーツを晒しながら宙を舞っただろうか。その瞬間をギャラリー達は様々な方向、角度から観察し続けた。白ショーツのクロッチ部分とふとももとのコントラストに感銘を受ける者。肉付きの良いお尻の揺れに魅了される者。M字で無様におっぴろげられる脚にこそ欲情する者。  様々なタイプの劣情を伴い春麗の生下着を目に焼き付けていく。彼らはその性的魅力を余す事なく堪能せんと、血眼になっていた事だろう。  ギンはそんな様子を嬉しそうに眺めていた。しかし、そんな少年達の夢のような時間も、ある懸念と共に悲壮感へと成り代わっていくのだった。 「なぁ、さすがにこのまま攻撃し続けたらKOで終わっちゃうんじゃね?」  的を射過ぎたその考察に、場は凍りつく。そして、皆頭を抱えてしまった。春麗のM字開脚パンチラはもっと、出来ることなら何回でも見ていたいが、春麗の体力ゲージあと僅かなのは明らかだった。このまま攻撃していれば、春麗のKO負けで淫靡なリアルゲームが終わってしまう。ジレンマだ。正しく青少年を悩ませてしまう、青春の難問。  しかし、そんな彼らの煩悶こそがギンにとって活力。笑みを見せながら、マントに手を入れる。そして…… 「ビデオ式なんでもリモコン~っ」  と、また道具を取り出すのだ。 「これを人や物に向けて操作すると、その動きを好きなように早送りや一時停止などをすることがで出来るというアイテムだ」  そんな説明を少年達に投げ掛ける。しばらくは、ハテナを頭に浮かべた少年達だったが、それが意味する事にいち早く気付いたのか一人がゴクリと生唾を飲み込んだ。それは、ザンギエフを操っている彼だ。  誰しもが──その瞬間を画面に留めたく、ポーズボタンを連打したあの健気な日々があるはず。その操作をこのリアルな場でも出来てしまうというのが、このリモコンという事なのだ。  ザンギエフが春麗に向かい歩を進める。その表情は操られている事への悲痛では無く、興奮と愉悦が滲んでいるようにも見えた。真偽はさておき…… 「やっ、ヤダぁっ! も、もう、足払いしないでぇぇぇッ!?」 ──ズゴォ!  悲痛に叫びながらも、容赦なく下段キックに吹き飛んでいく春麗。美脚は豪快に開かれ、下着が丸見えになると共にその肉感的なヒップラインをも露わにする。何度目になるかわからない、M字開脚ポーズのお披露目。そして、その瞬間を狙っている者が居るのだ。  ピッ──  響く電子音。少年に握られたリモコン。彼が選択したボタンは、 『一時停止』 「なっ、なによ、これェッ!?」  春麗が困惑の声を上げるのも無理はない。まるで時が止まったかのように、春麗の姿は空中で静止していたのだから。絶妙なタイミングでボタンを押された事により、開脚で股間を曝け出した瞬間で固まらされている。 「やっ、やぁぁッ! こんな、こんなのってェ……ッ!」  春麗は顔を真っ赤に染める。しかしその羞恥に対する心情は吐露出来ても、停止中の肉体はピクリとも動かなせないのだ。 「やった! パンツ丸見えで止まってるぞ!!」 「すげぇ! M字開脚のままで白パンツ見放題じゃん!!」 「これ、エッロいなぁ! 最高の瞬間をありがとう!!」  などと、ギャラリーの少年達は歓声に沸きに沸く。チャイナドレスのスカートは翻ったまま重力の制約を受けない。はっきり、じっくりと、股間の白色を拝むことが出来るのだ。彼らは瞬きすら忘れて、その絶景へと熱視線を注ぎ続ける。 「や、やだぁッ! 見過ぎよ、さすがにィ……っ。は、早くっ! 動かしてぇぇぇッ!」  羞恥に悶える春麗の懇願は、むしろ嗜虐心を煽る結果となる。 「じゃ、そんな春麗さんのご要望に応えて……っ、と」  ピピピピピ──  と、操作をされたのは、 『コマ送り』  であった。 「っ!? や、やめてッ! ちょっと、何してんのよ!?  な、何これぇぇぇッ!」  自らが動く事を望んだとは言え、それがコマ送りでスローモーションなものとは、流石に想像も付かなかったであろう。少しづつ、少しづつ、空中の自分の身体が床へと近づいていく焦燥は如何なるものか。いや、そうして時が進んでいるのに、それが余り牛歩で、結局は股間を隠すような動きは全く出来ないもどかしさの方がよっぽど辛いものか。白ショーツの見せ方をわずか程に変えながら、春麗の下半身はゆっくりと下降していく。 「あんッ、痛ぁッ!」  そして、地面へとお尻を打ち付ける。その瞬間までは、スカートのめくれ具合を制御出来ずに、ショーツは覗き見えている。そこから立ち上がる動作に入ることでようやく恥態を正せるようになる春麗だが、またもリモコン操作が彼女を襲う。 『巻き戻し』 「っ!? きゃあッ!?」  再度の空中浮遊が春麗に訪れる事になる。まず尻もち状態を強制され、バウンドするように浮き上がるのだ。物理法則に文字通り逆らった、摩訶不思議な時間の遡行。それは、M字開脚パンチラという情けないポーズでの浮遊という、当人には看過し難い屈辱の事象であろう。 「い、いヤぁぁッ! なによ! なんなのよ、コレぇ!!」  その強制力に逆らえず、ザンギエフのしゃがみキックに吸い込まれていってしまう春麗。さらに、 「はい、一時停止」  足が払われた瞬間で、またも停止させられてしまう。攻撃を受けた瞬間に垣間見える一瞬の被虐的で、悲哀に満ちた表情。それもストップした状態で、じっくりと観察されてしまう。大開脚に至ってないとは言え、股間の白布は見えており、スパイスとしても、メインディッシュとしても、劣情をそそる光景だろう。 「次は……再生、っと。そして、コマ送り! また停止して……今度はコマ戻し!」 「ま、またっ!? もぉぉぉッ、 いやぁ!! こんなのって、ひどいッ、恥ずかし過ぎるっ!!」  両脚おっぴろげポーズで、空中浮遊の繰り返し。白ショーツを大公開しながらの、弧を描き続ける格闘ヒロイン。飛行と、停止、そして落下、逆行。それを何度も、何度も、春麗は強制されてしまう。下着丸出しの股間を見せつけながらの猥らで情けないエアタイムは終わりの見えない羞恥地獄。  少年達は一番エロく生パンツが見える瞬間を求め、コマ送りとコマ戻しに勤しむ。少年達の情熱は春麗の誇りを尽く辱し、その肉体を歪なオブジェへと変貌させてしまうのだ。結果、春麗の描く放物線が最高点へと達した瞬間が、その美脚が最も華やかに開花しているとして、少年達の中で認識されてしまう。実際その瞬間は、食い込みを正してきれていないショーツが股間をなぞるラインがかなり危うい状態という事が見て取れて、青少年達の心を昂らせるには申し分の無いものと言えよう。 「やっぱりベストショットは、ここだよなぁ」 「なっ、股間のもっこり具合も一番よくわかるしな!」 「下から覗けばプリケツへのパンツ食い込みもバッチリ確認オーケーだし! 尻フェチも納得だぜ」 「M字開脚、サイコーッ!!」 「ラグジュアリーで透け感とかあるパンツももちろんエロいけど、シンプルな白パンツこそそそるよなぁ!」 「パンツ! パンツ!! 生パンで白パンツ!!春麗の生パンツ!!」  興奮の坩堝で、少年達の知能はみるみる低下していってしまう。これ以上タガが外れてしまえば、獣に変貌して情欲のみを満たそうと暴走しかねない。そんな彼らを嗜めるように、 「はーい、おさわりは禁止ですからねー」  と、ギンは言葉を発する。とは言え、ショーツを見せつけるような無防備開脚体勢の格闘美少女をこれでもかと堪能し尽くせるこの空間。自制が利く事が雄として正しいのかすら、もはやわからない。少年達は息を荒げており、己の熱い部分をどう鎮静させようものか、気が気では無い状態のようにも思えた。 「あっ、あと、もう少しで秘密道具が電池切れおこしそうだから、気をつけてね。じゃ、俺はそろそろお暇させてもらおうかな」  ギンがそう告げるとほぼ同時に、春麗は重力に従い、ドサリと床に落ちた。それは、イコール秘密道具の効果が解除された事を意味する。  臀部を打ちつけた痛みもどこ吹く風なのだろう、春麗は拳を強く握り、怒りの視線を周囲へと向ける。 「こぉんのっ……ヘンタイ共ぉぉぉッ!  やって良い事と悪い事があるわよッ!!  絶対に、絶っっっ対にッ、許さないからッ!!」  その怒りは至極当然のものと言えよう。その肢体を玩具にして弄び、あれほど色めき立っていた少年達は、その圧に情けなくも腰が引けてしまっていた。逃げ出したくても、この謎の空間には一見出口のようなものなど見当たらない。その閉塞感は、少年達の不安と恐怖を増長させるには十分であった。  逃走の手段の糸口を持ち得るはずの変態仮面男は、既に自分だけワープホールに片足を突っ込んでいるところであった。春麗の殺意の矛先の一番の当事者でありながら、あとはヨロシク──なんて言わんばかりの無責任さを背中で語る。少年達は恨めしそうにギンを見送るしかない。  ストリートファイターと少年達が残されるであろうその殺伐とした空間へ、最後の挨拶になるであろう言葉を投げ掛けようとするギン。仮面の中の眼差しは曇りなく、どこか優しげな光を讃えていた。 「春麗の、足払いふっとびパンチラ……いいよね?」  そう言い残し、その変態紳士は姿を消した。後には、 恐怖と憤怒、その二つに彩られた空気だけが残されていた。

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