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理不尽なJO
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5/14完成稿更新【リクエスト】スクールアイドル桜坂しずく電車内水着痴●・前編【早読ver】

進行中のskebリクエストの進捗早読になります。 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の桜坂しずくちゃんが狡猾な痴漢の餌食にされる話です。 痴漢リクエストやったねっ! 水着姿でのお尻責め多めという要望で書かせてもらっています。 二人組からの責めは癖の癖なので有難いですね。 例によって叡智シーンにすぐいきたかったので導入から電車内まで飛んでます。ここも文字数余裕ありそうな詳しい描写を追加予定です。 (帰りの着替えの時、下着が消えているところとか) 4/2 加筆しております。 4/23 前半描加筆+前後編に更新。 5/14 完成稿として更新。 ──以下、本文── (どっちの水着が可愛いかな……)  自室でひとり、姿鏡に向き合いながらしずくは頭を悩ませていた。昔のアイドルの曲に、セクシーなの、キュートなの、どっちが好きなの? なんてフレーズが出てくる歌があったが、正にその心境だったのだ。  しずくは二着の水着を交互に自分に合わせながら、うーんと首を捻る。 「ま、迷う……。先輩、どんなのが好きなんだろ……」  水色を基調とした、フリル付きの可愛らしいデザインの水着を身体に合わせ、しずくは考え込んだ。鏡に映る姿に、肌色を足していってそのイメージを入念に吟味する。一方、もう一つの水着は濃いブルーで、シンプルながらタイトめなスタイリングな分大人っぽさが演出できるものだ。 「うーん……うーん……うーん……」  しばらく唸り続けるしずく。起因しているのは、正に年頃の乙女らしい感情。  憧れのひとに、可愛く見られたい──その一心だ。  遂に取り付けた、先輩とのデート。二人きりで一緒に出掛けるというだけでも有頂天だったものが、提案を受けたのがプールデートなのだから、しずくは居ても立っても居られず水着を新調していた。そこまでは、至って普通の乙女回路と言えよう。しかし、優柔不断な性格が災いしたのか、もしくは店員の推しの強さに乗せられてしまったのか、気付けばしずくは二着の水着を購入していたのだ。お小遣い事情が寒くなったのは、この際目を瞑る。問題は、結局前日になってもどちらの水着にするか決めかねている現状にあるのだ。 「どっちが、いい……?」  それぞれの水着を身に纏った自分が問いかけてくる感覚。まるで演技をする自分を創りあげていた時のような気分を思い出した。頭を振ってその妄想を振り払う。 「決めるのは、わたし自身……」  そう自分に言い聞かせた。ここに台本なんて無い。どちらを着たって、そこからどう物語を紡ぐのは自分の意志次第なのだから。とは言え行き詰まった思考は、今答えを導くには諸々エネルギーが足りなく感じられた。 「……よしっ」  冷蔵庫に生クリームどら焼きが眠ってる事を思い出し、しずくはとりあえず糖分補給へと赴いたのであった。そんな年頃のJKらしい思考を繰り返しながら、時間は着々と過ぎていく。そして、来たるはデート当日── (けっ、結局両方の水着を持ってきてしまいました……)  しずくは、二着の水着を鞄に忍ば待ち合わせ駅へと赴いてた。迷いを象徴するような非効率的行為。しかし恋する乙女は強かだ。移動時間もデートの一環として楽しみながら、それはそれとして、その間に先輩の好みを探っていこうと思い至ったのだ。そうして、プールで先輩を魅了してしまおうというプランの、なんてチープで、だけどなんて愛おしいものか。  バスで二駅ほどの距離を、心地よい天気を理由に徒歩で移動する二人。日傘を差して歩くのは、しずくにとってスタンダードで、ともすれば相合傘風になるのは意図的では無かったかもしれない。 (こっ、これ……先輩と近くて……)  横に並びながら歩幅を合わせてくれる先輩に鼓動が高まるのは、致し方無いと言えよう。そんな状況で、果たして先輩の好みをちゃんと聞き取り出来たのかは、かなり怪しい。とは言え、実際着用した濃いブルーの大人っぽいそれを先輩は褒めてくれた。それだけでしずくの体温は上がり、心は弾む。  なんて素晴らしいデートなのだ、と心の中でガッツポーズ。このまま雰囲気良く進めば、プール後の夜の予定も、もしかすると大胆に取り付けられるかもしれない。なんて風に、少し邪な思いも浮かびつつあったその時だった。 「ひゃんっ?!」  決して空いていると言えないプール場だ。不可抗力的にお尻に誰かの手が触れる事があるかもしれない。それが、ちょうどはしたない妄想に踏み出すタイミングだったため、少し過剰に反応してしまう。  心配してくれる先輩に申し訳なく思いながら、しずくは目の前のプールデートを楽しむことを心に決めた。それが、先輩と想いを通じ合わせる為の近道になると信じて。  そして流れるプールや、ウォータースライダー、お喋りをしながら軽食を摂ったりと、充実した時間を過ごす二人。日が傾いてきて、プールでの楽しい時間に終りが見えた頃、しずくは思い切ってこの後の予定も提案しようと試みる。しかし── 「ト、トレーニングですか……?」  目に見えて肩を落とすしずく。有酸素運動の後は、使えてない筋肉をしっかり鍛えるという計画らしい。落胆が隠し切れないしずくを他所に、嫌に爽やかな笑顔を見せてくる先輩。そして、今日は本当に楽しかった、なんて言われてしまえば、しずくに返せる言葉はそう多くなかった。 (まぁ、こんなひとだから……好きになっちゃったん……だよね……)  名残惜しくも、今日はここでお別れ。うまく次の予定も切り出せなかったため、更衣室まで歩く姿がどうしてもトボトボと力無いものになってしまう。  そんなしずくを次に襲った事態は、泣きっ面に蜂──なんて諺で済まされない程、悪趣味なものだった。 「なっ、なんで……?」  ロッカーの前で、呆然と立ち尽くしながら、独り言を零してしまうしずく。そこにあるべきものが、綺麗さっぱり無くなっているのだ。それは──  身につけていたはずの、下着一式。  予想外の極みに、思わず頭がくらみそうになるしずく。悪戯と呼ぶには、あまりに度を越した不埒な所業だ。いったい誰がこんな悪辣な事を──なんて思考と共に、れっきとした犯罪行為であるこれに対して騒ぎ立てるという選択肢も頭を過ぎる。しかし、しずくは先輩との楽しった思い出にこれ以上汚点を残したくはなかった。何より── (お、思いがけずに……)  しずくには、使っていないもう一色の水着があるのだ。それを下着代わりに身につければ、ノーパンノーブラのような痴女的状況は免れる。 (しかた……ないよね……)  先輩とは最後まで笑顔で接していたい。下着泥棒に遭ったという非常事態を先輩に悟られたくない。そんな乙女心が、プライドに打ち勝つ。このデートは最後まで楽しいものでなくては、いけないのだ。例えそれが造り物だったとしても。  夕暮れの帰り道を並んで歩く二人。その間の会話だって弾んでいるように思えたのは、しずくの尽力あってこそだ。にこやかに手を振って別れを告げるまで、やはりこの時間はかけがえのないものであった。しずくは自分の取った選択肢が正しいものと信じて疑わない。 (次のデートも……絶対良いものにしよう……)  そんなキュートな闘志を胸に、しずくは改札口でスマホをかざす。その後ろを付いてくる影になど、気づく由も無かった。  帰路のための電車に揺られるしずく。はしゃぎ過ぎた事もあって、体力ゲージはかなり削られていた。その状況で座席にありつけなかったのは痛手であり、溜め息に近い呼吸が漏れそうになってしまう。が、しずくはそれをぐっと堪え、背筋を伸ばした。自宅に帰るまでがそのイベントなのだとはよく言ったもので、今もまだデートの延長線上なのだ。せっかくの楽しかった時間を、徒労だったみたいな所作で終わらせるわけにはいかない。しずくは自分に言い聞かせるように、気を張った。  とは言えなにより気分を落ち着かなくさせるのは、下着ではなく水着を身につけているこの状況だ。悪い事をしているわけではないが、やはり落ち着かない。よりにもよってオフショルダーのサマーニットなんてファッションだから、首元から水着トップスの紐が覗いて見えてしまっている。そればそれで見られて良い下着として機能をしている感も──なんて少しおしかな思考までも渦巻いてしまう。やはり疲労感は隠せそうにない。  電車の混み具合も手伝って、気だるさは更に加速してしまう。ひとの多さから夏の熱気が増幅されるようで、車内の冷房もあまり意味を成していないように思えた。 (これは……ちょっと……)  ほのかに汗ばんでしまった額を手で仰扇ぐ。ぼんやりと車窓を見やりながら、倦怠感に身を任せるように思考に霧がかかってくる。そんな時だった。 ──くいっ、くいっ。  不意にスカートを引っ張られる感覚を覚える。 (なっ、何……?)  突然の事に強制的に再起動される意識。少し遅れて鼓動が一気に早くなっていった。まさか、痴漢──なんて思いが頭を過ぎるが、まだ混雑からなる不可抗力という疑念も捨て切れない。  そもそも悪戯のように衣服を摘まれるだけの事を痴漢行為だと呼んで良いのかが分からない。心音を鎮めるように深呼吸をしながら、しずくはあくまでも平静を装った。しかし、鞄を握る手に無意識に力が入ってしまう辺り、緊張感というものはどうしても隠せない。 「ひっ……!」  その矢先である。お尻にもぞもぞと指先が這い回ってきた事で思わず上擦った声を奏でてしまったのは。  その手つきは、布地越しに何かを探すようであり、しずくに嫌悪感を覚えさせた。 (ち、痴漢、だ……っ)  疑惑は確信へと変わる。その二文字の性的搾取行為を認識して、しずくは身体を縮こませた。こういう時、どのような対処をするべきなのか。同好会のみんななら、毅然とした態度を取れるのだろうか。 (か、かすみさんなら……)  彼女なら持ち前の勢いで睨み返したり、声を上げることなど造作も無いのかもしれない。しかし、当のしずくは演技をしている時以外はあまりにも普通の女の子だった。  突然の無法行為に怯えるだけの、か弱いJKなのだ。俯いた後、誰かが助けてはくれないものかと淡い期待に縋り、泣きそうな視線を周囲に向ける。しかし、皆一様「スマホをいじっているばかりだ。しずくの伏し目がちな訴えに気づきそうも無い。  そんなしずくの心中を嘲笑うかのように、痴漢の行為はエスカレートしていく。スカートがするすると捲り上げられようとするのだ。 (いっ、いや……っ!)  そうはさせまいと、咄嗟にスカートを押さえようとするしずく。必然的に鞄は手から離れ、ドサッと音を立てて床に落ちた。結果的に、理外の音が鳴った事で誰かがこの状況に気が付いてくれたかもしれない。そんな淡い想いが駆け巡る。果たして、周囲の反応は──有った。  横に居た男性──年上の大学生くらいの優男風──が、こちらの様子がおかしい事に感じ取ってくれたようだった。彼は自分のスマホを指先で、すすっ、とフリック操作をすると、それをしずくの眼前に掲げてきた。 『だいじょうぶ?』  そこにはそう打ち込まれている。まさに救済の言葉が、しずくに降り注いだのだ。しずくはそれを見て、必死に首を横に振って否定の意を表した。 (だいじょうぶじゃ、無いですっ……! こ、怖い……ですっ!)  口には出せないしずくの悲痛な訴え。するとその彼はまたスマホに文字を打ち込みだす。続けるて表示されたのは、 『もしかして、痴漢?』  という、核心を突いてくれるものだった。垂らされた蜘蛛の糸を逃すまいと、しずくは大きく何度も首を縦に動かした。  まるで頭が取れるんじゃないと心配してしまう程の必死な様子に、彼は目を細める。笑みのように口角をゆっくりあげていく素振りは、その風貌も手伝いしずくの目に優しげに写った。  すぐに救いの手が差し伸べられる。しずくは、そう確信していた。彼はまたスマホを自らの手元に戻し、何やら操作を始める。  しずくの下半身では、痴漢によってスカートがふとももの中間までめくられてしまっている。もう片方の手は膝裏の少し上をくすぐるようなタッチで撫で付けられている。しずくはそこから込み上げるむず痒さに耐えながら、救世主の次のアクションを待ち焦がれた。  すぐに先程までと同じように彼のスマホが掲げられた。また文字で、状況が好転するための指示か、何か作戦が打ち込まれている──しずくはそう信じて疑わなかった。が、 「……えっ?」  表示されていたのは全く予想外のものだったので、しずくは少し間の抜けた声を洩らしてしまった。  遅れて全身を包み込むのは、精神を凍えさせてしまいそうな程冷たい感覚だった。 優男風の彼がスマホ画面で提示したのは、しずくその人であった。 「な、に、これ……?」  わなわなと身体を震えさせるしずく。盗撮されたものであろうそれは、限りなくローアングルで、スカートの中身を安易に確認出来る程のものだった。それだけなら、自分と無関係な卑猥画像を見せられただけで──それだけでもじゅうぶんにショッキングな事態であるが──これほど動揺する理由にはならない。  横にワイプのように表示されているしずくの顔も、合成なんて楽に出来るこの時代なので、信憑性として今ひとつ欠けていると言えよう。しかし── (こっ、この下着……)  この逆さ撮り画像でしずくの心が大きくわなないた原因は、その映っているショーツにあった。果林に遠回しに相談してまで選んだ、大人びた一着。高級感があるパープルを基調として、黒レースがラグジュアリーに映える、勝負向けと位置付けたもの。紛れもなく自分が身につけていたもので、そして何故か更衣室から消えていたショーツである。  それをお尻側で惜しみなく晒している絶妙アングルで仕立て上げられている画像を見せられて、平然としていられる訳など無い。背筋から、ぞわぁっ、と侵食していくようなおぞましさが珠の汗を冷やしていく。  彼はそうやって固まっているしずくを他所に、スマホに指を置いてゆっくりとスワイプさせた。 『人気沸騰中のスクールアイドル、桜坂しずくちゃんのパンツ逆さ撮り画像♪ 清純派っぽいのに、こんなセクシーなの穿いてます♪♪』   なんて、煽り文書を見せつけてくるのだから、しずくは羞恥に気がおかしくなりそうだった。絶句とは正に今のしずくのためにあるような言葉で、声にならない呻きのようなものばかりが喉を声が迫り上がろうとしてくる。  そもそも何故、個人名と立ち位置までも正確に把握されているのだろうか。目の前で起きている事全てが、しずくに追い討ちをかけてくる。 (なにこれ、なにこれ、なにこれ……ッ)  唇が震えだすのを止められない。思考はまともに働いてくれず、ただただ混乱の渦中で目を白黒させるだけ。そうやって放心状態になるしずくを、好機と言わんばかりに後ろの痴漢の手が襲ってくる。  スカートは大胆なくらいめくられてしまい、ふとももに外気を強く感じる程。痴漢はそのまま尻たぶに指をかけ、ぷにっ、とした感触を楽しむかのように小さく摘んでくる指遣いを繰り返してきた。 (やっ、やだぁ……っ)  どうすればいいのか、何も考えられない。ただ、恐怖に怯えながら、しずくはお尻を這い回る指の感覚に耐えるしかなかった。 『しずくちゃんの可愛い逆さ撮りパンツ拡散されたくなかったら、おとなしく痴漢されてね』  目の前のスマホがそう文字を紡ぎ出す。そのまま彼は空いている方の手でしずくの肩から首筋にかけてを撫でてきた。  指先がゆっくりと、いやらしさを見せつけるように蠢いてくる。  二人が共犯で、卑劣なやり口での痴漢行為。そんな事実を突き付けられ、しずくは目の前が真っ暗になっていきそうになる。ともすれば気を失ってしまいそうな程に思考はこの現状に絶望感を覚えていた。そんな逃避のシャットダウンすら許さないと言わんばかりにもたらせたのは、聴覚への刺激。  ──ふぅっ、と生温かい空気が耳孔をくすぐってきた。思わず肩が跳ねて、情けない声が出そうになる。 「ねぇ、何でノーパンじゃないの? せっかくオシャレ下着没収してあげたのにさぁ……」  囁くようにそう言われても、今のしずくの思考力じゃその意味する所を掴み取れない。俯くだけのしずくを他所に、優男が胸元に手を這わせてくる。 「うーん、こっちもやっぱり着けてるねぇ。ここまでにコンビニとかあったっけ?」  胸の形を手のひら全体でなぞるような無遠慮な触り方。異性からのあからさまな性的接触に慣れているはずもないしずくは、身を強ばらせるしかない。  そんな状況では、痴漢師二人が軽口のように交わす言葉の内容など、そもそもまともに頭の中に届かない。  前方から乳房を、後方からお尻を、それぞれ二つの手のひらを這わされる。衣服越しとはいえ、じんわりと撫で付けられていくその触感に、しずくは腰骨を小刻みに震えせずにはいられない。そのまま背筋から首筋にかけて伸びていくように伝わっていってしまう。ぞわりと、粟立つような感覚に、心すら揺さぶられるよう。それを嫌って唇を結んで耐えようとするが、何故か熱っぽい呼吸が漏れ出そうとしてしまう。 (やっ、やだっ……いやあ……っ)  自身の肢体が未知なる感覚を拾おうとする事に言い知れぬおぞましさを催す。しずくの顔から血の気引いていった。  しかし、抵抗のような手段は取れるはずがない。盗撮画像で精神的に縛られているのもそうだが、二人の年上の男から挟まれて痴漢行為を受けているという時点で、しずくは恐怖によりほとんど身動きが取れなくなってしまっているのだ。  そんなしずくの心情を汲み取られたのように、二人の痴漢師の手捌きは執拗さを増してくる。  ヒップの割れ目に何か押し付けられる感覚。後ろの男が手刀を作り、しずくの臀部へと突き立てられていた。それを上下前後に執拗にスライドしてくる。まるで、二つの桃丘の狭間をこれから割り開いてやる、という宣言のようにも思え、肌寒さが加速する。 (やだぁ……お尻ぃ……やだぁ……っ)  イヤイヤと首を横に振るそぶりも、抗議としてはあまりに弱々しいものだった。そんな反応など歯牙にも掛けない男は、ぐりぐりとしつこく手刀を食い込ませてくる。スカートの布地と、水着のボトムスで隔てていてなお伝わってくるお尻へのいやらしい圧迫感。それは精神的なプレッシャーにもなり、しずくをさらに追い込んでいく。 「プールでの水着姿でも思ったけど、しずくちゃんて結構着痩せするタイプだよねぇ」  臀部を触られながらそんな事を耳元で楽しげに囁かれる。羞恥を刺激され、頬がカッと熱くなった。  なおも尻肉の谷間に滑りこんでこようと蠢く男の手。正面の優男は、胸元だけではなく、首筋や鎖骨をフェザータッチで責めてくる。皮膚の薄い部分を緩慢にくすぐられるような焦れったさが、しずくの下腹部の奥にさざなみを立て始める。そんなしずくの身体に起こり始めたごく小さな変調を痴漢達は感じ取ったのか、さらに前後からの密着度を高めてきた。二人はそれぞれ耳元に唇を近づけてくる。吐息を吹きかけられながら、 「んー? やっぱりなんか布地が硬めな感じなんだよねぇ」 「もうスカートめくり上げて確かめてみようぜ」 「そうだな。いいよね、しずくちゃん? だいじょうぶ、ちゃんと周りからは見えないように隠してあげるからさ」  なんて交互に語りかけるように、会話を繰り広げてくる。そしてその言葉通り、後ろの男の手がスカートの裾を掴んできたのがわかってしまうのだから堪ったものではない。 (ス、スカート……めくるって言った? 電車の中で、そんな……っ)  だいじょうぶ──そんな言葉なんの気休めになるはずもない。乙女が公共で二人組から痴漢されているこのありさまの、何がだいじょぶだというのか。確かにスカートの中は下着ではなく水着なので、人目ついてしまったとして羞恥心としては幾分かは軽減されはするだろうか。とは言え、電車内で肌を露出させるというこの状況そのものの背徳感がしずくの精神を苛むのは当たり前。が、普段のスクールアイドルで身につける衣装も、露出度という点では大胆に思えるものも少なからずあるのも事実で──  頭の中で、よくわからない考えばかりがぐるぐると回る。目を白黒させ、そんな風に逃避のような思考に走ろうとしまうしずく。だが、それは許されないとばかりに、スカートの裾がゆっくりと持ち上げられていった。  すすっ……するするっ……  布地が肌を滑っていくのがわかる。そして遅れて訪れる、外気がスカート内に潜り込んでく感覚。自分の後ろ側で確実に行なわれている、強制公然露出。尻たぶが丸みを帯びたラインをつくるその地点までも、スカートの裾は通り過ぎようとしていくた。 (そんな……っ。やだ、やだっ、やだぁっ……!)  いくら心の中で喚こうと、そんなものは抵抗とは言えない。俯いたまま小さく頭を振っても、しずくのスカートはただ捲られていくだけだ。  ついには、スカートは完全にめくられ、しずくの主張あるお尻が電車内で露わにされてしまった。 「あれ? これ、水着じゃん。なんで? どゆこと?」  後ろの男がそう疑問を呈す。もちろん当のしずくは、それに返答など出来るはずもない。しずくは羞恥に唇を噛み締め、さらに視線を落とすくらいしが出来ない。 「まぁ、いいや」  そんな呟きが耳孔を震わせると、次の瞬間…… ──むにゅんっ。 「ひゃんっ?!」  しずくのお尻に、無遠慮な手のひらが二つ食い込まされた。指圧を柔肉が受け止めてしまう感覚に、しずくは思わず小さく悲鳴を漏らしてしまった。 「やっぱりしずくちゃんは虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の、お尻担当だよねぇ。ほら、このハリのある美尻……」  ぎゅむっ、ぐにっぐにっ、むにゅーっ……  と、絶妙な指遣いで揉まれてしまう。優男が前から抱き寄せるように、ヒップを鷲掴みにしてきている。そうされると身を捩るような動きすらとれず、しずくはただその指遣いに悶えるしかない。緩急がつけられたその揉みしだき方は執拗で狡猾。双丘に秘めるクレバスを暴いてやるかの如く激しさを内包したかと思えば、指先をかすかに浮かせて臀部全体をくすぐるような手つきに変わり、しばらくするとまた強く捏ねくり回してくる。その熟練とも言える指捌きに、初心なしずくが翻弄されてしまうのは仕方の無いことだった。  しずくは眉を顰め、その指遣いの一つ一つに意味を探そうとしてしまう肉体を反必死に押し留めようとする。しかし、そう考えれば考える程に、下腹部の奥が疼きを増していく気がしてしまうのであった。 (んっ、んんっ……。お、お尻……だめぇ……っ)  水着のボトムズから漏れる尻たぶを、ぷるんっ、ぷるんっ、と弾けさせるように弄ばれてしまう。自分のお尻が、目の前の異性を楽しませる為に存在しているかのような錯覚すら抱いてしまいそうな程、屈辱的な扱いが繰り返されてしまう。そんな望まない肉付きのアピールを続けさせられ、しずくの羞恥は限界と言わんばかりに高まっていく。 ……が、それだけではない。背後の男の存在も忘れてはいけないのだ。彼はしつこくしずくの首筋から背中にかけてをフェザータッチで責め立ててきている。 「やっぱり上も水着付けてるみたいだねぇ。二着持ってきてたのかな? まぁ、いいけど。プールで着てたのより、可愛い系だよね。うんっ、しずくちゃんはこっちの水着の方が似合ってるね」  そう耳元で囁かれ、しずくは顔が火照って仕方がなくなる。別に、彼らのためにあつらえた水着ではない。当たり前だ。しかし、そんな当たり前の事実と、電車内で水着姿で弄ばれているという現実が、恥ずかしさと悔しさを纏い、しずくの意識を混沌へと陥れていくのだ。  そうやって押し黙るしかないしずくに対し二人の邪智深い痴漢が更に調子づいてくるのは当然か。 「うーん、やっぱり水着だと生地が厚くてお尻の感触が全部は伝わってこないよなぁ」  そんな不満を垂れながらも、優男の両手の動きは激しさを増してくる。上へ下へ、右へ左へと縦横無尽に指が躍り、しずくの柔肉を好き放題に弄んでくる。下から持ち上げるようにされて、それをパッと離されれば、重力に導かれた後大きく跳ねてしまうしずくのヒップ。  ぷるんっ、と乙女の弾力を発揮させるその様は、異性にとってどれほどのご馳走となり得るかなど当のしずくには分かりようもない。ただ、自分が酷く下劣な性的行為の対象にされているという事だけは否応なく実感させられるのだ。 (やっ、やだぁっ……お尻、そんなにしないでぇ……っ)  しずくはそう心の中で抗議を繰り返す。が、そんな想いとは裏腹に、執拗に尻肉を捏ねられる行為に少しづつ官能を引き出されているのも事実。しずくは腰が切なげに震えだすのを止められないでいた。  そんな中で後ろの男はフェザータッチで首筋を撫でたり、耳に舌をチロチロと這わせたりとしくるのだから堪らない。  まるで、演技の参考にと観たラブロマンスの洋画で目にしてしまった生々しい行為──それが電車内で自分の身体にされているという非日常。  前後、上下から緩急をもって行われる痴漢行為に、羞恥心と退廃的衝動が渾然となりしずくを苛んでいく。  精神と肉体の剥離していく感覚は、経験したことの無いもので、当惑は深まるばかり。それでも、下腹部が疼く感覚は否定したくて内股にギュッと力を入れる。しかし── 「しずくちゃん、耳弱いよね?」  そう後ろの男に囁かれ、耳朶を唇で啄まれる。反対の耳も優しげな手つきでくすぐられてしまえば、ぞわわっ、と背筋から脳天までを甘い痺れが駆け抜けてしまう。思わず情けない悲鳴が漏れ漏れ出るのではないかと思うほど、その愛撫は身体に響いてきた。  そんな風に意識を顔に集中させられて、なお優男の臀部責めは続く。左右の尻たぶを不躾に掴みながら、大きく捏ねくり回してくる。五指で圧を加えられながら、肉を拡げるように、あるいは寄せるように…… (やっ、やだ、これ……っ)  嫌悪感が込み上げてくる。しかし、危惧にも似たその感情も、後ろの男の舌がしずくの耳に侵入した事に霧散していく。悍ましさの起因する要素は、確かにお尻でされている行為にあったとしても、ちゅるっ、れろっ、と耳孔を粘膜体が這い寄ってくる感覚に意識は上書きされてしまうのだ。  むにっ、むにぃんっ、もにゅっ、ぎゅむーっ……  しずくのお尻は執拗に弄ばれる。それはまるで尻肉で水着を擦り合わせるような手捌きと指遣いだ。どこか意図を孕んでいるその行為は、しかししずくの今の思考能力では読み解く事は出来ない。ただ、果実の熟し具合を確認されているようで、やはり恥ずかしさがひたすら募るばかり。 「ねぇ、気づいてる?」  耳元で不意にそう問われても、しずくには何のことかわからない。戸惑うしか出来ないしずくに、後ろの男は耳珠を指先で撫でながら言葉を続ける。 「お尻揉みくちゃにされて、水着かなり食い込んできてるよ? このままだとTバックみたいになっちゃうかもね」  一瞬、言われている意味が理解出来なかった。しかし、臀部に意識を向ければすぐに、水着のボトムスからはみ出る尻たぶ部の境内が確かに広がってあるのが自覚出来てしまった。  羞恥心が込み上げて、顔全体がかぁっ、と熱くなる。 (──食い込む? Tバック? ……っ!? そんなの絶対にダメぇ……っ!!)  自分の臀部がどんな状態にあるか、想像するだけで頭がおかしくなりそうだ。電車内で恥部を隠すための布地をクレバスに無理やり押し込まれ、お尻の肌色がどんどん剥き出されていく。  そんな淫靡な姿、良しとするはずなが無い。盗撮画像で無抵抗を促されたとはいえ、焦燥に駆られればしずくの両腕は思わず動き出す。忌まわしき行為の阻止のために、優男の手に自分のそれを重ねた。  いやらしく揉み込み続ける無法の動きを何とか止めようと必死にもがく。後ろ手に優男の手首を細指で掴む。そのまま剥がそうと力を込めるしずくだったが、JKのか弱い腕力ではそれも叶わなかった。男としては華奢に見える優男だったが、びくりとも動かないその手に、しずくの動揺は更に増していく。  そんな無駄な抵抗をしたせいか、背後からは小さな笑い声が耳をくすぐってくる。 「ふふっ、だーめっ。しずくちゃんは大人しくお尻を剥かれちゃうのでーす」  そう言いながら背後の男が、しずくの手首を逆に捕まえてきた。きをつけ、のような手の位置まで簡単に誘導されながら、耳にはまた舌による愛撫が再開される。  握られた両手は巧みな指の動きで恋人繋ぎのようにされた。なおも、ちゅっ、ちゅぷっ、と耳殻に吸い付いかれると、しずくの思考に桃色めいた靄がかかっていく。それはお尻での淫虐を一時頭から追いやる程だったが…… 「くっ、ひィ?!」  悲鳴にも似た喘ぎと共に、その靄は一気に消し飛ぶ。下から持ち上げるような感触がしずくの股間を襲ったのだ。  敏感な箇所に容赦ない圧迫感に、思わずあられもない声が喉から迫り上がろうとしてくる。それを必死に押し留めながら、しずくは自分の臀部に起きている事態を認識した。  優男の手はついにしずくの水着を引き絞りながら握り上げたのだ。まるで相撲でまわしを取るかの如く大胆に、そして乙女の下半身にするには余りに破廉恥に。 「やっ、や、だ、あ……っ」  かかとが浮くほどに強い上ベクトルへの刺激に苛むしずくの股間。布地が尻谷にこれでもかと食い込んで、しずくのほどよい肉付きのヒップをよりいやらしく強調してしまう。 「ほら、しずくちゃんのTバック姿出来上がりだね。電車でお尻出しちゃう気分はどう?」  耳元で吹き込まれるその愉悦を含んだ優男の言葉は、しずくの羞恥心を大きく煽るもの。  反対側の耳は、後ろの男の舌が孔付近ばかりを舐めねぶり、それがもたらす水音がしずくの意識を侵食していく。そんな二人からの心も身体も翻弄してくる行為に、しずくの思考力は削がれていってしまっている。ぐるぐると眩暈のような感覚が正せずに、痴漢師二人組にされるがままの状態だ。  ゆっさ、ゆっさ、と掴まれた水着で腰を揺らすようにされると、デリケートな箇所への刺激が強くなっていく。どうしても切なげな吐息が漏れ出てしまい、身体から力が抜けてしまった。狡猾な男達はそんなしずくの隙を見逃すはずもない。 「じゃあ、スクールアイドル桜坂しずくちゃんの新しいスナップショット撮らせてもらおうかな」  その言葉と同時に、後ろの男による拘束の手は離れる。そして、尻肉に指を食い込まされる感触と、水着を強く引っ張られる刺激が同時に襲いかかってくる。 「あっ……あぅ……っ」  くぐもった声で身悶えながら、臀部を軽く突き出すような格好になってしまう。後ろの男はそれをじっくりと品定めするように手のひら全体で撫で付けてくる。と思えばまた、強い指圧をそこに感じる。ほとんど剥き出しの柔肌が淫らに触られていく恥辱。そして、スナップショットという単語にしずくの思考がざわつく。 (や、だ……っ)  解放された両腕を動かして対抗しようとするが…… ──れろんっ、ちゅーっ、ちゅっ。  と、優男がしずくの耳にキスを重ねてきて、的確にしずくの気概を奪っていく。そして──  ピロンッ……  聞き覚えがある電子音が、しずくの耳に届く。音の方向は──後ろから。恐る恐るしずくが振り返れば、しゃがみ込んでいる男の手の中にはスマートフォン。そのカメラレンズが確かにしずくのお尻を捉えている。 「おっ、いいアングル。顔も映せるよ、はいっチーズってね」  そんな理解出来ない言葉を吐き出されても、得体の知れないおぞましさだけが全身を這うだけ。思考が働かないままに、尻肉を掴む指に力が込められて、シャッター音が耳に響いた。 「ッ!?」  瞬間──頭が真っ白になる感覚。鼓動が肉体の奥底に一度大きく打ち込まれた。  その意味を掴もうと脳内のシナプスを繋げようとするが、上手くいかない。 (い、ま……なにを……?)  まさか今の自分の下半身を記録されたとでも言うのか。そんなの質の悪い冗談に決まっている。起きている事が許容しきれず、しずくの頭は逃げ道ばかりを模索する。  しかし、現実に引き戻されるように撮影の電子音が鳴れば、もう認めざるを得ない。今、自分の恥態は記録媒体によって無慈悲にも保存されてしまったのだ、と。絶望感がまるで崖の淵の足元が崩れて落ちていくかのように、しずくの精神を追い詰めていった。恥辱に四肢までもが侵されて、膝が笑う。もはや立っているのもやっとだ。しかし、後ろの男の軽薄そうな言葉はなおももしずくを苛むためだけに紡がれる。 「ほらほら、油断してるとスクールアイドル桜坂しずくちゃんのエッチなショット、もっといーっぱい撮っちゃうよ」  そう言いながら臀部に這う指が、ぐぐっ、と食い込んでくる。臀部の柔肉を無遠慮に歪めてくる行為に、しずくの喉からは、 「ひぅ」  と、短い悲鳴が漏れた。 「ねー、わかる? 水着Tバックにされて、こういう風にお尻、むにーって拡げられると、見えそうになっちゃうんだよ?」  軽薄男のそんな言葉が、しずくの思考黒く浸透していく。意味が理解出来ないとしても、破廉恥で恥ずかしい事をされているのだと、嫌でも脳が理解してしまう。 「……っ、やっ……」  そんな弱々しい拒絶の声と共に、ほとんど無意識でお尻に力がこもる。しかし、優男はそれに呼応したように耳をねぶりながら、しずくの身体の主導権を自在に掌握してくるのだ。 (も、もう……耳、やだぁ……。よ、弱いのぉ……)  その器官がもう性感帯として機能してしまっている事は明白。ちゅるっ、ちゆっ、と、立てられる音はあまりに淫猥にしずくの理性を溶かしてくる。こうして全身を弛緩させられて、下半身は無抵抗状態に誘われる。 「ははっ、力抜けちゃったねぇ、しずくちゃん。じゃあ、お尻の穴も撮っちゃおうね」  桃尻に吐息と共にそんな言葉を吹き込まれれば、再び戦慄は背筋を這い登ってくる。 (い、いま……なん、て……?)  尻穴。その単語の意味する箇所に思い至れば、しずくは全身で拒絶の意志を示す。それが正解なのかはわからないが、すなわち、その恥孔を窄めるような肉体反応になる。しかし、それを嘲笑うかのように再び撮影音はピロン、と鳴るのだ。 「JKアイドルのアナル、いただきまーすっ。おちょぼ口、少しヒクつかせて可愛いねぇ」  水着をズラされながら、ヒップの割れ目を押し開くように、ぐぐっ、と力を込められれば、外気が肛門の表面を撫でてくる。イコール、そこを晒されてしまっているの事実として、しずくを容赦なく突き刺した。  軽薄男は器用に片手でしずくのアナルを剥きながら、もう片方の手でスマホを巧みに操り、一枚、また一枚と撮影を重ねていく。  しずくは眩暈のよう感覚に囚われ、その恥辱にただ打ち震えるしかない。まるで麻痺毒に侵されたように、肉体が意志を手放そうとする。錯覚だろうが、それほどに退廃的恥辱はしずくの意識を蝕むのだ。 「しずくちゃん」  耳元で名前を呼ばれ、しずくはびくっ、と肩をすぼめた。 「ふふっ、ほら可愛く撮れてるよ。スクールアイドルのお尻」  そう言いながらスマホを見せつけてくる優男。軽薄男が撮った画像を素早く共有したのだろう。そこには、水着を横にずらされた脇から覗く小さく窄まったしずくの菊紋と、そんな卑劣な痴漢に逢いながらも抵抗出来ないでいる少女が羞恥に悶えている姿が写されていた。 「最近のスマホカメラってほんと性能いいよね。しずくちゃんのアナルが綺麗なピンク色なのもバッチリ」  画像の中の自分の恥部を拡大されて、それを見せ付けられる。その恥辱は、しずくが今まで感じた事の無いほどのものだ。 (も、もう……や、だ……)  じわり、と涙の膜が瞳の端に溜まっていく。あまりの情けなさと羞恥に、瞳の奥が熱くなるのを止められないのだ。 「あれ? しずくちゃん、泣きそう? ダメだよ、そういう反応の方が痴漢みたいな卑しい奴らは喜ぶんだからさ」  優男はそう言いながら、しずくの目尻を拭うような動作をしてくる。 「や……っ」  優男はそのまま頬をファザータッチで撫でてくる。こんな触れられ方で、ゾクゾクと後ろめたいような感覚が背筋を這い登ってくる。同時にそれは下半身にも伝ってしまうのだから、しずくは自分がどうしようもなくはしたない娘に思えてしまうのだ。そして、そんな風に弛緩を果たしてしまった身体──とりわけ臀部を──狙われてしまうのは必然だった。 「しずくちゃんのアナル、可愛いから虐めちゃうぞ~っ」  後ろから聞こえるのは、軽薄男のそんな声。尻肉の谷間を剥かれたまま、さるっ、と指が肛門周りを通り過ぎていく。そうされて恥孔がひくりと収縮するのを、しずくは抑えられない。 「ふふっ、電車でお尻の穴丸出しにして責められるなんて、しずくちゃんは変態さんだねぇ」 まるで皺を伸ばそうとするかのような指遣いを執拗に繰り返されれば、じんわりとむず痒さがそこから広がっていく。 「っ、や……」  思わずそんな拒絶の声を漏らすしずく。しかし、軽薄男の指は止まらない。撫でる、拡げる、摘む、押し込む。どれもが緩慢で、どこか甘めな刺激がランダムに与えられる。頭がくらくらする感覚が、理性を侵してくる。あるべき嫌悪感が、徐々に桃色に塗り替えられていき、思考力も奪われていく。とりわけ、指の腹で優しく行き来されると下腹部の奥がゆっくりと蕩ける感覚が纏わりつくのだ。そして、それは決して未知では無いもので── 「ていうか電車内で水着って逆にエロいよね。もう、脱いじゃおうか」

5/14完成稿更新【リクエスト】スクールアイドル桜坂しずく電車内水着痴●・前編【早読ver】

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