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3/1完成稿更新【リクエスト】スクールアイドル優木せつ菜のドッキリビデオ〜人気テーマパークへGO!〜【早読ver】

skebリクエストの早読になります。 ラブライブ虹ヶ咲の優木せつ菜ちゃんが所謂地雷服の格好で某ファンシーなテーマパークに向かう中でセクハラされるお話です。 その様子はドッキリ番組として放送されているという設定になっております。 始まりはかなりテキトーなんで要書き直しですね。 FANBOXの随時更新にて、リク主様よりブーストいただいて規定文字数プラスとなっております! ありがとうございます!! アイドルの微エロ羞恥ものとして、かなりうまく書けたような気がします! 最後にク◯ミ着ぐるみから強制M字開脚される展開なんかもアリだったなかなぁ、と 2/5 加筆しております 2/13 加筆しております 2/14 出だし改定&加筆 2/18 校閲&加筆 2/26 加筆 3/1 完成稿として更新 ──以下、本文──  少年は放課後のバイトを終えて、疲労感を纏わせながら帰宅した。ソファーに学生鞄を投げて、ふう、と深い呼吸をひとつ。バイト先から持ち帰った牛丼を温めなおして、それをテーブルまで持っていく。  遅い夕飯を摂りながら、何気なくテレビを点ける。缶を傾け、グイッと流し込むのはエナジードリンク。今日も両親共に帰ってこない予定で、自由にリビングを占拠していても咎められない。その時間を堪能しようという心意気の顕れように、その飲料を飲み干していく。  目の前に流れるニュースに興味は湧かなく、スマホの方で推しである少女の動画を巡回していた。  優木せつ菜──  今や押しも押されもせぬスクールアイドルの一人。可憐でありながら、力強いパフォーマンスで人々を魅了していく彼女に、少年もまた虜にされていた。それは、同世代でありながら真っ直ぐに突き進むせつ菜への尊敬の念も含んだ憧れだったかもしれない。ともかく──明日は学校もバイトも休みな少年としては、ゆっくりたっぷりとその推しアイドルを堪能して、癒しと活力を得ようと思っていたのだった。そんな折…… (あ、あれ……?)  テレビ画面ではいつの間にかニュースが終わり、次の番組へと切り替わっている。そこで目に留まったのは…… (せつ菜ちゃん?!)  その人であった。同時に、少年は自分の眼力に関心さえ覚えた。我ながら、よくすぐにその推しの存在に気付く事ができたな、と。  何故なら、画面に映る彼女はいつもとは違う出立ち──過度にガーリーで、髪型までツインテールというもの──だったのだ。黒のラインが入ったピンクのセーラー風のブラウスで、袖には可愛らしくフリルもついている。スカートも黒色のミニ丈で、ベルトにハートの装飾などが施されていた。黒色のチョーカーと、バッグも黒猫を模したような可愛いデザインである。コールでも使われるよう、スカーレットのような情熱を感じられるものをイメージカラーとしている彼女にしては、だいぶ印象が変わる色遣いと言えよう。  何よりも黒色のハイソックスによって織りなされる絶対領域が眩しさを放っており、そこに視線がどうしてもいってしまう。しかし、自分の想いはそんなやましいものと違うんだと頭を振った。純粋に、アイドルとして清らかに輝こうとうと邁進する彼女を推すのが、自らの務めなのだ、と。 (そう、せつ菜ちゃんがやっぱり可愛いのを再確認しただけっ。僕は別に、変な目でせつ菜ちゃんを見てなんか……)  内に沸く邪な想いをなんとか抑えながら、しかし完全に消し去ることはできない。せつ菜が歩を進める度になびくミニスカートの裾を、どうしても気にしてしまう。  とにかく──目線は画面に向けたまま、器用に番組録画の操作を開始。日々欠かさずせつ菜の出演番組はチェックしていたはずなのに、何故今目の前のこの放送が抜け落ちていたんだ、と若干不思議には思いつつ、それでもたまたま辿り着いた行幸に感謝する。これから展開されるスクールアイドル優木せつ菜の可愛らしさを、深々と堪能しよう──そう決めた矢先だった。 ──くるんっ。  画面の中のせつ菜ちゃんが踵を返す。そうすると、スカートがふわりと浮き上がるのは道理。瞬間、集中力が研ぎ澄まされて、その様子がスローモーションのようにゆっくりハッキリと追う事が出来た。それは、封印したと思っていた下劣な感情の成せる業で、あまり褒められたものでは無いのかもしれない。しかし、少年も健全な男子。目の前の美少女のスカートがはためいて、素知らぬ顔なんて出来るはずも無い。 (あぁぁあっ! せつ菜ちゃんのパンツ見えるぅうぅッ!!)  内心は欲望ダダ漏れ、大興奮。ギンッと目を凝らして、そのスカートの奥を覗き見てやろうと必死になる。しかし…… (あれ、今のって……)  果たして、画面に映されたのは白のショートパンツ。所謂、パンチラ防止のためのアイテムである。 (まぁ、アイドルがこんな短いスカート穿いてんだから、当然だよなぁ……)  と、理屈で自分を納得させようとしても、落胆の気持ちはモヤっと胸に残る。と共に番組への違和感──どうにも画角がオフショット風なのが気になっていた。まるで、盗撮されているような雰囲気なのだ。そして実際、番組はその趣旨を示さずに、淡々とせつ菜ちゃんの動向だけに焦点を当てながら進んでいく。 (なっ、なんなんだこの番組……)  そんな疑問を覚えながらも、画面から目が離せない。そのタイミングでやっと、 『ガーリーコーデのせつ菜ちゃん密着!!』  が表示されて、ようやく意向が何となく伝わってきた。どちらにせよ、少年は番組の行く末を見守る選択肢しかなかったのだが…… 「うう……果林さんに言われるがままに着てみましたけど、正直すごく恥ずかしいです……」  独り言のようにせつ菜は呟いた。その言葉の通り、頬を染めて内股のような格好で自分の感じる気恥ずかしさをアピールするようになってしまっている。確かにコーディネートとしては可愛いと思える部類だったが、自分がそれを纏うとなると話は別、とばかりにせつ菜は身震いをしてしまう。では何故、せつ菜が意に沿わないこのような衣服で赴いているのかといえば、それはとても単純な話だった。  皆で罰ゲームありのボーリング大会の末の、最下位になったが故である。曲がった事が嫌いなせつ菜は、それがどんな罰ゲームであろうが、決めたからには守らずにはいられない。そんな真面目な性分が、他のメンバーの悪ふざけに拍車をかけたとも言えよう。課せられたのは、ガーリーでファンシーな姿で、某テーマパークに遊びに行く、という単純ながらもかなり恥ずかしい内容。 「くっ……果林さんの、ばか……」  主導した果林への恨み節を漏らしても、状況が変わるはずも無い。せつ菜は観念し、恥を振り切る思いで目的地へを目指すのみである。  さて、普段と違う服装は、どうしてもスカートの翻り方等気になってしまう。それが例え、ちゃんと対策を講じていても、だ。 (うぅ……スカートのヒラヒラがふとももをを撫でられているみたいで落ち着かない……)  普段のライブでの衣装もあまり変わらないと言えばそうかもれないが、せつ菜自身そのような想いに囚われてしまうのだから、やはりペースが乱されている証左だろうか。ともかく、目的地までの道のりをせつ菜はソワソワしながら足早に進む。  そんな中、せつ菜の前方でカバンからスマホを落としそうになっている若い男性がいた。ファスナーから顔を出して、今にも落下しそうなそれは、歩調の揺れに合わせて案の定落下してしまった。 「……あっ!」  音を立てて地面に落ちるが、男性にはそれも気づかないようで、尚も一直線に歩き続けている。せつ菜へ慌ててそれを拾うと、 「あのっ、落としましたよ!」  駆け寄って、声をかけた。この時ばかりは自らの服装も気にせず、いつもの優木せつ菜てして真っ当な行動を取る。 「あっ、あぁ、ありがとうございますっ。良かった、画面も割れてないようで……っ」  と、その男性はスマホのディスプレイをアピールしながら、深々と礼を言ってきた。せつ菜はそれに対して心からの笑顔を返す。 「いえ……っ!当然の事をしただけで……」  そこまで言っところで、 ──ぷつんっ、と、まるで電灯が消えたような感覚が突如せつ菜の頭を支配した。暗転、静寂。そして── (……あれ? 一瞬、なんか、惚けてしまったような……)  と、せつ菜が疑問を抱くのと同時に、目の前に居たはずの男性の姿は消え去っていた。違和感を覚えるが、思考にモヤがかかったようにその事について上手く考えることができなかった。 (疲れてるのかしら……。ていうか、やっぱりこんな慣れない格好で出歩いてるから……)  せつ菜はそんなことを思いながら、それでもパークを目指さねばならない。この恥辱も、自分の好きを体現するための糧になる、なんて無理やり納得しながら歩を進めていった。やがてせつ菜は駅へと辿り着く。  さすが休日なだけあり交遊に興じる若者の姿が多く見受けられた。そして、彼ら彼女らから、視線を感じてしまい、せつ菜は落ち着かない気持ちになってしまう。プラットホームまでの長い階段を上がっていく時には、後ろから見られている感覚が更に強くなり、背筋が薄ら寒くなってしまう。 (うぅ……っ、な、なんか嫌な感じ……)  何よりも不快感が煽られるのは、自分の下半身に視線が集まっているように思えてならないからだら。まるで、舐めるように──なんて表現が適切だと思えるくらいに、粘着質なソレ。気色悪いと言えるほどに、おぞましさが身体を駆け巡るが、慣れない姿のせいでの自意識過剰的な被害妄想の類の線も捨てきれない。そもそも…… (短パン穿いてるんだから、いくら覗き込まれたって……) と、自分に言い聞かせた。が、やはりどこか落ちつかないので、スカートの裾を手で押さえながらゆっくりと階段に足を伸ばしていく。実際、普段のアイドル活動においても異性から時たま感じてしまういやらしい部類の視線は、いつまでたっても慣れやしない。そもそも、世の中の殿方というものは何故そこまで少女の下半身に執着するのだろうか。せつ菜自身は被害に遭ってはいないが、盗撮や痴漢といった性的搾取に同級生が悩まされた話も耳にする。アイドルという、可愛さの具現化たる偶像をもっと純粋に愛でて欲しいという思いが身勝手なものだとすれば、それは切ない話である。と、まぁ──せつ菜の思考が少し逸れて、ネガティブ気味な物思いにふけってしまっていた。その事に気づいて、払うように頭を振る。  プライベートとはいえ、今の自分はアイドル優木せつ菜として行動中なのだ。皆に夢を与えるべき存在が、そんな陰鬱な気持ちに囚われているなど、あっていい訳がない。負の感情を払拭すべく、せつ菜は階段の最後の段に足を踏み入れたと同時に、眩しい光に向かって顔を上げた。髪をかき上げながらのそれは、せつ菜ほどの美少女がすればとても絵になる物だったと言えよう。が──神様の悪戯というのはそのタイミングすら意地が悪いらしい。同じ瞬間に、 ──ビュウウウッ、と強い風がプラットホームを吹き抜けたのだ。せつ菜のスカートの裾は大きく煽られ…… 「あッ!?」  ふとももを大胆に露わにして、更にその奥までもが見て取れるほどに捲れあがってしまってた。慌てて手で押さえ込んだが、プラットホームの男性達が、はばかることなく視線を注いできていた。せつ菜を多大な羞恥心が襲う。生唾を呑み込む音さえ聞こえてきそうなほどに、不躾なまでの注目を受けてしまったように感じられたからだ。  しかし、それは勘違いの類いでは無い。なぜなら── (ッ?! な、なんで……短パン、穿いて……無いのッ?!)  せつ菜は心の中で、確かにそう叫んでいた。スカートを押さえた手には、あるべき感触が無かったのだ。この姿を着込む時に、確実に穿いたはずの短パンの存在が……  慌ててふとももをまさぐり、それを再度確認する。そこには柔らかく温かい生肌の手触りしか無かった。血の気が引いていく感覚がせつ菜を襲う。イコール、今の突風によって盛大に翻ったこのミニスカートと中が── (……み、見られちゃった……っ?)  そう、秘めたるべき乙女の布地が、衆目に晒されたという事。軽いパニックに陥るせつ菜。目を白黒させながら、キョロキョロと周囲を見回せば、明らかに鼻の下を伸ばした様子でこちらを凝視している男性達の姿がある。刺さるようなその視線は、興奮具合を隠し通せていない。美少女の風チラが目の前で拝めるラッキースケベとの遭遇など、確かに健全な一般男子からすれば垂涎ものなのが道理かもしれない。いや、全くをもって理解し難い情欲なのだが、事実せつ菜は下劣な目つきをその秘部に集めてしまった。  そもそも今日穿いているショーツは、ガーリーな服装と似合いそうな、可愛らしいフリルがふんだんでピンク色の、そして少しだけラグジュアリーな逸品だ。別にそこまで罰ゲームでは指定はされていなかったが、合わせてしまったものはしょうがない。人目につける想定など一ミリもしていなかったが、結果的には、そんな風に気を遣った事が最悪の形──全く似つかわしく無い普段使いの下着を見られてしまう──を避けられたという点では、むしろ幸運だったのか。 (って、わたし、なに考えてるのっ?!)  なおも混乱をきたす脳内では、思考が支離滅裂になりつつある。それを自覚しながら狼狽えたところで、短パンが戻ってくる訳では、無い。この防御力の低い下半身の装いで、今後も行動しなくてはならない心許なさがせつ菜の不安を煽る。  自然と内股気味になり、歩幅が狭いものになる。スカートを絶えず押さえながらの移動は、余計に目立つ気がしてならないが、そうせざるを得ない。 (うぅっ……恥ずかしい……。それに、優木せつ菜としての時に下着見られちゃったなんて、これは、問題なんじゃあ……っ)  短パンを穿いていない、という自分の姿に要因がある以上、心中穏やかではいられない。とにかく早く罰ゲームを決行して、帰路についてしまいたい一心がせつ菜を支配する。  何故か、その時のせつ菜には、最寄りのショップで新たにそのようなパンチラ防止の穿き物を購入する、という思考が抜け落ちていた。その理屈にシナプスを繋げようとする度に、スマホの画面が暗くなるようなシーンが頭を過ぎって、考える力を奪い取っていく。そんなまとまらない思考のまま、とにかくせつ菜は電車に乗り込んだのであった。  電車内は思いの外、混雑をしており、せつ菜の疲弊しつつある精神を更に削り取っていく。 (ほんと、なんて日なの……)  溜め息が出そうになるのを何とか堪えた。そんな所作はアイドルには似つかわしく無い。人垣が連なる入り口付近を掻き分け、なるべく目立たないよう車両の連結部の方までそそくさと歩みを進めて行く。  少しだけ余裕がありそうな空間で、せつ菜は吊り革を掴みながら一息ついた。このまましばらく揺れに身を任せていれば、目的地である某ファンシーなテーマパークの最寄駅までは到着するはずだ。そして、施設内で目的のキャラとのツーショットを撮影して、画像投稿特化SNSにその姿を掲載すればお役御免。課せられている罰ゲームは終了という流れだ。  そつなく、段取りよく行動するのが、解放への近道と考えているので、せつ菜は頭の中でシミュレーションを繰り返す。 (ふぅ……早く着かないかしら)  思考が少し余裕を取り戻しているのを感じた。改めてこの電車の到着時間を検索のために、とスマホを取り出すためバッグに手を潜らせようとうする。すると── (あ、れ……?)  指先に、予想していたのとは異なる質感が伝わり、せつ菜は眉をひそめる。柔らかくて触り心地が良い、上等な布の感触が手に伝わってきていたのだ。愛用しているハンカチとはまた異なるこれは──  せつ菜の思考が一瞬フリーズしてしまう。意味がわからなかった。せつ菜は、他の乗客に隠すように注意しながら改めてバッグの中を確認する。そして、結果としては絶句に至るのであった。 (なっ、なんでッ!!?)  そこにあるはずの無い、ピンク色の縫製品が存在していたのだ。それを抜き出して視覚で確認するまでも無い。むしろ、公共の場でそれを取り出す訳にはいかないだろう。何故ならそれは紛れもなく女性用下着──曰くショーツ、パンティなどと呼称される類の、ともすれば猥褻物になってしまう代物だったからだ。 「えっ? ……えぇっ??」  困惑の渦がせつ菜を包み込む。しかもそれは、今回のファッションの為に──ある意味無駄に──あつらえた一枚。ということは、今自分はどのショーツを穿いていると言うのであろうか。確かめたくても、人目がある電車内でそんな所業はできない。より一層胸の内が掻き乱されたまま、電車はただただ走り続ける。  冷房が効いた車内だと言うのに、焦りで額に冷や汗が浮かんできてしまう。せつ菜は自分がいけない事をしているという錯覚に陥りながら、おずおずと周囲の様子を窺い見た。先ほどより少し人口密度が上がって思えた。隣の男性乗客との間隔が詰まってきている。動揺していたせつ菜は、意識しないようにと、顔を背けようとしたのだが、 「き、きみ……可愛いねぇ……」  不意に声をかけられて、刹那は戸惑いを隠せない。少し年上の大学生くらいだろうか、黒髪を伸ばしっぱなしで目元を隠した、陰気臭さが隠せていない男性。そんな人物が興奮気味に鼻息荒く話しかけてきたのだから、咄嗟に怯えるような反応を示してしまうのは当然だと言えよう。彼はそんなせつ菜の心境などお構いなしに、ジロジロと無遠慮にその着姿や、肢体を舐め回すような視線を這わせてくる。 ──気持ち悪い。  そんな素直な負の感情を、せつ菜は反射的に抱き始めていた。が、すぐに今の自分はアイドルであることを思い出し、そんな想いを振り払おうとする。異性からの器量を讃えられる──これもかなり好意的な解釈だが──ことを否定などしては、何が偶像か。 (もしかしたら、ファンの方かもしれませんし……)  そんな逡巡の末だが、それでも迂闊な反応は見せないように、と思い至るせつ菜。なるべく穏便に済ませようと、曖昧な笑み返すのみに留めていた。その男性はせつ菜の控えめな応対にも一切気にした風はなく、図々しくも距離を縮めてくる。そして耳に息がかかるような距離で言葉を漏らし始めるのだ。 「その格好……君、サ○○オパーク行くんだよね……?」 「ッ!……え? あ、あの……」  的を射られて思わず驚きに反応してしまうせつ菜。それに対して、男は嬉しそうに唇を歪めながら喋り出したのだ。 「や、やっぱりそうなんだ……。ぼ、僕、パークのこと詳しいから、色々案内してあげるよ……」  肩を寄せながらそんな提案を申し出られても、せつ菜にしてみれば困惑以外の感情が湧くはずもない。 (これは、ナンパという物なのでしょうか……)  しかし、せつ菜の中でそのような行為に及ぶのは、もっと……言わば、陽キャと呼べるような手合いがするものだと認識していた。そのせいで余計に警戒度合いが引き上がる。そもそも、知らない人からの誘いに乗る道理などあるはずが無い。 「いえ、結構ですので……っ!」  はっきりと拒絶の意志を伝えるせつ菜。だが、男はへらへらとした態度を崩すことはなかった。それどころか、何故か更に調子づいてしまっているようにも見てとれる程であった。 「いやいや、そんな短いスカート履いてさぁ、誘ってるでしょ? ちゃんとパンチラ対策で何か穿いてる?」  そんな指摘に、せつ菜の顔に赤みが差していく。本来なら身につけているはずの防御壁が理外に消え去っている事実を、改めて意識させられたからだ。返す言葉が見つからず、押し黙ることしか出来ないせつ菜。それを好機と見て取られてしまったのか、男は更に、グイッと体を密着させてきた。 (な……ッ!?)  さすがのせつ菜も不快感が悪さが増し、悲鳴を漏らしてしまいそうになる。だが同時に反骨心も湧き上がり、セクハラ的な発言に対し憤りを覚えるのも当たり前の感情だろう。眉根をキュッと引き絞らせ、 「……あ、あなたには関係ありません……ッ、少し離れてください……!」  相手を威嚇するような調子で、きっぱりとそう言い放つせつ菜。しかし男は怯まない。不躾な様子を隠す事なく、それどころかさらに顔を近づけてきていた。 「あははっ! あ、怒ってるの? そんな顔も可愛いなぁ」  男の異様な態度に、もはや怯えに近い感情を抱き始めてしまうせつ菜。 (な、なんなのこの人……っ! )  会話が成り立たない以上、選択出来るのは無視することだけだ。せつ菜は男と反対方向を向いて、だんまりを決め込む事を選ぶ。すると、それ以上その男は話しかけては来なくはなった。  自分の毅然とした対応が正解だったと、少しだけ安堵するせつ菜。しかし、それも束の間のひと時でしかなかった。 ……ぐっ、ぐっ、ぐいっ。  不意に、腰辺りに何か押し当てられるような、物理的な感覚が続いた。それは、太めのペンの先っぽのようなもので、その存在を知らせるかのように一定間隔で繰り返されている。そうされて、痛みがあるわけではない。しかし…… (ほんっと、何なんですか、この方ッ!)  不快感がじわじわとこみ上げてくる。例えるなら、飲食店のカウンターで横に座った客に肘を何度も当てられ続けるようなものだ。程度の低い嫌がらせだと、一笑に付してやりたいところだが、執拗に続けられるとストレスは蓄積していくもので── (も、もうっ……いい加減にしてください……ッ!)  沸き立った怒りの感情に従い、その行為を咎めようと手を後ろに回す。手首を返して、押し付けられる物体をはたき落としでもすれば、不埒な男もさすがに懲りると思っていた。しかし……  ──ぐいっ。  その手を掴まれてしまう。 (……えっ?)  そのまま誘導されるように、握らされたのは── (な、なにこれ……)  熱をもった、布を纏った棒のような何か。硬くはあるが、どこか柔らかみも備えたその感触は、何故かとてつもない嫌悪感をせつ菜に与えた。ペンのようなものだと思っていたが──違う。  今すぐにでも離したいが、しっかりと手首を掴まれているのでそれも叶わない。  どくんっ、どくんっ、と、静かに脈を打ち、その存在感を誇示してくる異物。 (も、もしかして……これって、男のひと、の……)  そんな思考が過ぎり、全身をゾワッと寒気が包み込む。性知識には疎いせつ菜でも、さすがに聞き及んだことはある。異性のその潜めるべき器官は、興奮すると膨張に至るという事を……  そして今、自分の手の中に収まっているコレは、まさに臨戦体勢のように猛っている。初心なフリをして目を背ける事は、もう出来ない。今、握らされているのは── (まさか……ぼ、ぼ、ぼ、勃起してるっていうのっ?! で、電車内で、そんな……っ!)  それは紛うことなき男の生殖器であるという事実。ズボン越しであるというのに熱量が伝わり、せつ菜の鼓動がどんどん早くなっていく。そして、そんなせつ菜の動揺を見抜いてなのか、ずむっ、ずむっ、と更に押し付けてくる。腰を前後に揺らす事で、無理やりさするような格好にされているのだ。 (こっ、こんなのイヤぁ……!)  瞳が嫌悪に満ちていく。端に涙が溜まってしまうんじゃ、と思うほど、それのもたらす生理的嫌悪は限界値に近かった。そんな様子のせつ菜にさらに劣情を昂らせたのか、男はより大胆な行動に移ってしまう。なんと、せつ菜のスカートを…… ──ぺろんっ。 「ひィっ」  捲られた。思わず情けない声をあげてしまう。下着の防御壁たる布地を公共でズリ上げられたのだから、それも無理もあるまい。男はそのまま、せつ菜のお尻に自分の屹立した肉棒を押し当ててくる。 (ヤダっ! もう、イヤぁ……っ!)  その行為はもはや恐怖でしかない。膝が震え出す。声をあげようにも、どうにも喉元で枯れていく。そんなただの一介のか弱い乙女に成り果てたせつ菜だったが── 『次は~○○~、次は~○○~。お出口は左側です~』  それは救いのアナウンスとなる。それが車内に響くと、周囲の流れが一気に現実に引き戻されたように慌ただしくなった。我先にと降りようとする人の勢いで、せつ菜はうまく男と引き離れる事ができた。脚に力も入る。そのまませつ菜は別の車両へと移動していく。 (ふっ、ふぅ……なんとか、振り切れたようですが……っ)  ドキドキと胸を高鳴らせながら、せつ菜は一息をついた。まさに疲労困憊。今までに受けた事が無いほどの精神的な消耗を感じていた。油断すればその場にしゃがみ込んでしまいそうになってしまう。  そんなせつ菜だったが、安堵するような時間は与えてもらえなかった。  周囲が自分に視線を向けながら、ヒソヒソと何か訝しんでいるのだ。それはとても嫌な感覚をせつ菜に与えてくるもの。 (こっ、今度はな、に……?)  やはり今日の自分の格好は似つかわしくないのか。せつ菜は肩身が狭い思いをしながら、改めて自分の姿を見返そうと試験を落とす。 「……えっ?」  思わず口から漏れてしまった疑問符。それは、露見しているふとももの境内が、かなり際どく広がっていたから、つい声に出してしまったのだ。  元々短いスカートが、さらに短くなるようにウエストが上がっている。 (なんで、いつの間に、こんな……っ)  慌ててその状態を正そうとするが、上手くいかない。 (さっきの男の人にされた……? 股間押し付けられてる時……?)  原因に思考を割いたところで、スカート丈が戻る訳では無い。ともすればワカメちゃん状態などと揶揄されそうな程に超ミニスカ状態になってしまっており、せつ菜は焦燥の色が隠せない。  先程より混み具合が落ち着いてる分、どうしても好奇の目に晒されてしまっていた。どれだけスカートを引っ張り下げても、痴女然としたその格好は隠し通さない。 (なんで、こんな目にぃ……っ!)  どこまで遡れば恨むべく真なる要因に辿り着けるのやら。そんな反芻に耽りたくても、 「ねー、ねー、オネーサン、可愛いねぇ。スカートもかなり攻めててさーっ」  などと話しかけられれば、思考は遮断される。その声の主が同姓であるのが、先程よりかはマシであったのかもしれないが、ともかく── 「えっと、あの……っ」  しどろもどろになって受け答えをしまう。なんせ彼女達は所謂陽キャとかギャルとか呼ばれる部類の、勢いのある少女達なのだ。スクールアイドルとしても、生徒会長としても、あまり関わり合いにならなかった層であるが故、せつ菜の混乱を加速させる要素にしかなり得ない。 「これ膝上なんセンチ? パンツ見えそうじゃーん。攻め攻めぇ~っ」 「でもオネーサンめっちゃ脚細い~。肌も綺麗だし、そりゃあ見せたくもなるっつーかさ~」  悪意が薄いながら、的確にせつ菜を辱めてくるギャルパワーたるや。その価値観が掴み取れない以上、彼女らへの応対に窮してしまうのは当たり前だった。 「そんなつもりではなくてっ……こ、これは、不可抗力的な……」  更に目立ってしまうような声量を浴びせられてしまい、車内でこの周辺だけが違う雰囲気になってしまう。居心地の悪さは留まる事をしらず、せつ菜の顔はどんどん羞恥に染まっていく。しかし、時間だけは消費されていて事もあり、次が目的地駅になっていた。それを告げる、天の声とも言えるアナウンスが響いてくれれば、せつ菜は解放される。 「あっ、あの……わたし、ここで降りまので……っ」  声を振り絞って、せつ菜はそう告げる。 「え~、残念~」  本当に名残惜しそうな表情を見せるギャル達。降りる駅がいっしょで無くて良かったと思いつつも、出会うタイミングが違えばもっと素直に仲良くなれたのでは、と少し寂しげな気持ちもあった。 「まったね~、オネーサンっ!」  そんなせつ菜の多少の憂いはつゆ知らず、ギャル達は手を振りながらせつ菜を見送るのだった。 軽い会釈をしながら、ホームへ降りようと歩を進めるせつ菜。もちろん降車が優先なので、乗車待ちの客とすれ違う事になるのは道理なのだが、その瞬間…… ──むにぃ。 (……っえ?)  まるでスポーツ選手を出迎えるハイタッチのように、自然かつ、流れるような動きで──バストに手のひらを重ねられた。あまつさえ、軽く揉むような指遣いさえされてしまう。  その犯人はそのまま電車内に乗り込んで、消えていく。あまりに周囲の流れに溶け込んだ動き過ぎて、一瞬何をされたのかわからなかったほどだ。 (ほ、ほんとっ、何なの今日は……っ)  胸元を隠す体勢をとりつつ、不快感を振り払うようにせつ菜は小走りで人混みを抜けていった。スカート丈も元に戻せなく、押さえていないとかなり危ういのも変わらずだ。疲弊感と焦燥感が重くせつ菜にのしかかる。そんな中、サン◯◯パークは目の前に差し迫っていたのであった。 (さっ、さっきからせつ菜ちゃんがセクハラに……っ?! こ、こんなの放送して大丈夫なのか……!?)  嫌やよ嫌やよも好きのうち。疑問は、期待への裏返しなのは一目瞭然であった。  少年はギンギンに目を見開き、鼻息も荒く画面の中のせつ菜を食い入るように観る少年。プラットホームでの絶妙な風チラに始まって、股間押し付けの痴漢行為や、ギャル娘達による羞恥を煽るような言葉責め、降車時のパイタッチまで──明確にセクハラと呼べる行為の数々を受けているのだ。  推しのそんな姿に興奮するなと言うのが、無理な話である。そもそもこの奇妙な番組が、 『スクールアイドル優木せつ菜ちゃん密着! サ◯◯オコーデのせつ菜ちゃんに催眠ドッキリで、下着まで完璧コーデ?!』  なんて、看過できない単語を並べ立ててきたものだから、少年のそこからの心理を誰が推し量れようか。葛藤の末なのかは、本人しか知り得る事は無い。が、せつ菜が仕掛け人が落としたスマホを凝視した後、フラフラっと、まるで夢遊病のようにトイレに消えていったのは事実。戻ってきた後に風の悪戯によって晒してしまったそのショーツは、黒のラインで縁取られた、ごく薄く紫がかったもの。そして、某ク◯ミが所々にデザインされた、おおよそ年頃の乙女が穿くような代物では無かったのだ。番組の言うところの、下着まで完璧コーデが、果たしてそこにあった。  ここまでのものを観せられて──もしくは、魅せられて──少年は、この番組の意図を、悪意を、信頼に足りる物と判断してしまった。優木せつ菜ちゃんは、催眠術の類でこの番組に陥れられてしまっているのだ、と。電車内では新たな仕掛け人に股間を押し付けられながらまたスマホを見せられ、自らスカート丈を極ミニにまで上げてしまっていた。  パークに着くまでにそんな風に何度か暗示を掛けられ、仕込まれてしまったせつ菜。少年がその行末を見守りたいと思うのは、当然の帰結だろう。それが邪な想いに侵されているかはさておき、血流は素直に股間へ集中していた。 (あぁ~っ、せつ菜ちゃんの恥ずかしがる顔、たまんねぇ~~ッ!)  大きい瞳を潤ませながら、モジモジとスカート丈を気にし続けるせつ菜。そんな様子でエントランスに続く列に並ぼうとする。少し身を翻すだけで、その超ミニのスカートの裾が浮き上がるのだから、少年の心拍数はさらに上昇していく。  そんなせつ菜の後方に、明らかに不審者と呼べるような男の存在が確認できた。その男もせつ菜に続いてエントランスに並びだした。不自然なほどに近い距離を維持しながら、腰の位置に掲げたスマホをゴソゴソ操作している。 (怪しいっ! 明らかに怪しいぞっ! スカートの中、絶対狙ってるっ!)  もはや、画面越しからでもそんな悪意が溢れ出ているというのに、せつ菜が気付けない事があろうか。否── 「あっ、あの……ッ!」  不意にせつ菜は振り返って、男に声をかけた。 「さっきから、その……と、撮って、盗撮……し、してましたよね!?」  小さな声、だけど毅然とした強い意志が込められた、せつ菜の抗議。しかし、そう言い寄られても男は特に焦りもせず、 「えっ? 何のこと? 」  と、シラを切ろうとする。 「ご、誤魔化さないでください、 スマホ見せてもらえば一目瞭然ですからっ!」  と、語気を強めながら食い下がるせつ菜。そう言われても、男はなんら慌てるような様子も無い。むしろ、不敵な笑みを浮かべスマホのロックの解除操作をする。 「ほらっ、これで無実が証明されるよ、ね……?」  男はそう言いながら、スマホをせつ菜の目の前に差し出す。その様子を、番組カメラは山場と言わんばかりに、寄っていく。そこには── 「こ、これって……」  例によって、催眠術的な怪しげなアプリが起動されている画面が映されていた。それを見たせつ菜は瞳を見開きながら息を飲んでしまう。そのまま、思考回路がスリープしてしまったかのように、しばらくポカンと固まってしまう。 (まっ、またせつ菜ちゃん、催眠状態にされちゃって……。 このアプリ凄いなぁ……)  もはや当たり前のように行われてる奇異な光景にも、何の違和感も無い。少年はただ、次の一手がどのようにスクールアイドルを辱めるのか、という事にしか興味が無かった。少しして、催眠状態のお約束のような呆けから解放されるせつ菜。目の前には男にスマホを掲げられたままだ。  男はそれを、せつ菜の視界に収めさせながら、指先でそのディスプレイをスワイプさせていく。 「ほらっ、盗撮画像なんて無いでしょ?」  身の潔白を証明のため、スマホ内のカメラロールをひとつひとつせつ菜に見せているようだ。しかし、その釈明を画面が捉えた時、視聴者には見えてしまった。同時に劣情も、際限なく煽られる結果となる。なぜなら── (いっ、いやいやいやいや! 盗撮画像フォルダ作れるレベルで思いっきり逆さ撮りしまくってるやないかーいッ!! )  思わず似非関西弁でツッコミそうになるほど、そのスマホには完璧にせつ菜のショーツがローアングルで収められているのだ。  指を滑らせる度に、逆さ取り画像は別の角度のカットと入れ替わっていく。それが満面にアップされると、そのショーツは薄紫と白とのチェック地だという事細やかさまで伝わってくる。そんな女児的下着から、ダンスまで完璧こなすアイドルとして健やかに育っているふとももが伸びているギャップが堪らない。お尻も適度にふくよかなのが良くわかる。サイズが合っていないのか、桃丘の谷間がくっきりと主張してきて、これまた股間のテントをさらに誇張させる要素と成り果てる。クロッチ部もその奥に秘める花園を想起させ、情欲を助長させる。そんな盗撮パンチラ画像の数々を目の前に展開されていると言うのに── 「あっ、ご、ごめんなさい……。わたし、疑ってしまって……」  と、せつ菜は謝罪の弁を述べるのだ。 (撮られたパンツ画像見せられてるのに、謝ってるせつ菜ちゃん! なんか、えっちィ~~ッ! 催眠万歳!!)  倒錯的な光景に、さすがに己の愚策の解放の訴えが強まる。熱による膨張が脈々と伝わり、それを治めないと暴走してしまってもおかしくない。適度にさすれば、脳の痺れを伴う快感が走る。それに抗う術など無く、精神も肉体も従順にならざるを得ない。  こんな状態で、せつ菜の恥態を観閲出来るなど、なんたる僥倖であろうか。これほど愉悦に満ちた自家発電など、今まで経験したはずもなかった。そのフィニッシュが赴くのは、果たしてどんなシチュエーションなのか。待ち遠しくもまだ見ぬ欲望の絶頂に、少年は思いを馳せながら画面を食い入るように凝視し続ける。  さて、せつ菜は男の許しを得て、居心地が悪そうにしながらもパーク内へ入場したのだが── さっそくとあるファミリー一向に絡まれてしまっていた。 「わぁ~、お姉ちゃん可愛い~っ! ク○ミ好きなんだねぇ~!」  と、幼女に嬉しそうに声掛けされているせつ菜。無邪気に瞳を輝かせる様子に、緊張感に包まれていたせつ菜も少し絆される感じが見受けられる。  しかし少年が気になるのは、そんな幼女の兄と思われる小学校高学年くらいの男の子だ。パークにはさほど興味が無さそうで、憮然とした表情をしている。が、少年は彼がチラチラとせつ菜のスカートの裾を気にしているのを、見逃してはいなかったのだ。所謂、悪ガキと呼べる年齢の男の子と、生脚スカートのアイドルという組み合わせ。そこから導き出せる公式なんて、ひとつしかないだろう。  鼓動が高鳴り、股間もそれに呼応するように熱く滾る。 「お姉ちゃんとの写真、撮ってぇ~っ!」  幼女は両親にそんな要望を、声高に放つ。もちろん、それを邪険にするせつ菜では無い。遠慮気味な両親に対し、むしろ進んで写真撮影に協力する姿勢を見せる。 (やっぱりアイドルだねぇ、せつ菜ちゃん。だ、け、ど……)  もちろんこの番組の悪意を推し測れば、これが罠だという事は明らかである。 「じゃあ撮りますねぇ~。はいっ、チー……」  と、父親の方がスマホを構えて撮影しようとした瞬間だった。動き出すのは男の子。少年は思わず心の中でガッツポーズしながら、その華麗なる動作のひとつひとつを逃すまいと目を見開いた。 ──スカートめくり。  シンプルかつ、女の子へのセクハラ行為としてこれほど効率的なものがあろうか。そんな悪ガキの代名詞と言える悪戯が、このような絶好のシチュエーションで炸裂しようとしているのだ。  素早くせつ菜のうしろに回り込んで、両手はそれぞれふとももの脇へ。せつ菜がその行動に意識がいく前に、既に完璧なタイミングの所業が決行されようとされている。もはや、少年の思考回路は焼き切れんばかりに沸き立つ興奮で支配されつつあったのだ。 「──ズッ!」  掛け声の言い終わると同時に、スマホがピロンと撮影音を奏でる。そして、予定調和のように露わにされてしまうせつ菜の下半身。 「……なっ、なッ?!」  少し遅れて、そんな驚きの声をあげるせつ菜を、カメラはつぶさに全体像までしっかりと捉えていた。そして抜け目なくズームアップする事で、そのク◯ミショーツの全貌を視聴者へ余す事なく伝えようとしてくれる。ただてさえ短いスカートをへそが見えるほど豪快に捲り上げられ、顔を真っ赤に染めるせつ菜。 「こ、こらっ! 離してくださいっ!! って、何で撮り続けてるんですか?! ほっ、他の方まで?! やめてッ、見ないでッ! 撮らないでぇ~ッ!!」  仕込みなのか、ファミリー以外の客もパンチラ──いや、パンモロ状態のせつ菜にスマホを向けているではないか。そんな環境で、せつ菜の羞恥心は許容範囲を当に超え、爆発寸前と言った様子。それでも、男の子の手を振り払うような動作はせずに、ただ股間を隠すように手を添えるのみの対応が、何ともいじらしい。そんな昭和然とした恥じらう様は、少年の愚息に殊更熱く煮えたぎるものを注ぎこんでしまう。 「お姉ちゃん、パンツまでク◯ミ柄なんだね~っ! 」  幼女にまで煽られてしまう始末である。せつ菜は顔から火を吹くような恥辱に見舞われているのだろう、目を白黒させては、羞恥に悶えている。自分のショーツがキャラものに成り変わっている事実もようやく気付かされたのだろうが、混乱が増すだけの様子だ。遂には、瞳の端に大粒の雫が溜まってしまったように見えた。 (うぉぉおッ! 泣き顔も可愛いんじゃぁ~~っ!!)  しかしその極まる羞恥顔も嗜虐心を煽るには十二分な破壊力を秘めている。少年はそんな興奮の証と言わんばかりに怒張の限りを尽くした肉の槍へと、おもむろに手を伸ばす。己の劣情を塗りたくるかの如く、根本から切っ先までを丁寧に前後に扱き上げていく。そうして、脳髄にまで至る快楽信号が駆け上がり、背中を弓なりにしならせた。熱の解放は、もうすぐそこまで迫っている。 (せつ菜ちゃん、せつ菜ちゃん、せつ菜ちゃあああぁぁぁんッ!! パンツッ! 見られて、恥ずかしいよね?! でも、 もうすぐイクから、ク◯ミパンツをテレビに晒し続けなさいッッ!!)  魂の叫びにも似た依命が、電波を超えて伝わる訳は無い。しかし、確かに悪ガキ男の子は、呼応するように動き出した。 「さ、ら、にっ~っ!」  なんて、掛け声をすると…… ──ぐいいいぃぃぃっ!  と、せつ菜のお尻側でショーツを思いっきり絞り上げてしまったのだ。 「やッ?! あ、あっ?!?! さすがに、やり過ぎですぅッ!!」  せつ菜は狼狽を隠しきれずに叫んでしまう。桃尻果実を剥き立てるようなその悪戯により、ショーツは臀部の谷間に埋め込まれてしまう。所謂、Tバックのような状態にされてしまい!もはやせつ菜のお尻はほとんどが露になってしまっているといっても過言では無い。ぷりんっ、と健康的に上向いたヒップが惜しげもなく公共電波に配信されてしまっているのだ。少年は背徳感と高揚感で、天にも昇りそうな心地だった。 「桃はっけ~んっ!」  なんて具合に無邪気に愉悦を貪る男の子と、スクールアイドルの魅惑の生尻。それをアップで番組は映し続けるものだから、少年のスライドする手の動きにも興が乗ってくるというもの。 (も、もうっ、こんなのッ! イくに決まってんだろ! せつ菜ちゃんのお尻ぃぃぃッ!! アイドルなのにTバックなんて恥ずかしいねぇ! 皆んなにお尻見られちゃうスクールアイドルでシコるの堪らねぇ~~ッ!!)  Tバック姿のJKのお尻をたっぷりと視姦しながら、限界点を突破した興奮の火柱が燃え盛る。手のスナップは勢いを増し、次第にテンポアップしていく。下腹部からずん、と重い快楽の熱の塊が競り上がっていくのを確かに感じていた。 「やっ、や~~んっ!! もうッ、ムリですぅぅぅぅっ~~!! 撮っちゃやだぁぁ~ッ!! ああぁあぁぁ~~ん!」  羞恥と情けなさからか、せつ菜から悲鳴が上がる。そうしながら、隠しきれない桃尻に向かって手を広げる様は、リビドーを煽る要因にしかならず…… ──びゅくっ!! と、熱い奔流が尿道を押し拡げていく感覚が、確かにあった。溜めに溜め込んだ劣情が一気に解き放たれる爽快感は脳天を灼くよう。続けて──  ぶびゅるるっ! どぴゅっ!! と、欲望の白濁が派手に噴出して、ティッシュを重くしていった。 (うっわ……止まんねぇ……ッ! 恥ずかしがるせつ菜ちゃん見ながらの射精キくぅ……)  長引く絶頂の感覚。思考回路が快楽物質で塗り潰されてしまうほどの多幸感が少年を包む。凄まじい官能の余波に、腰が砕けてしまいそうで、意識が甘く揺蕩う。そんな風に、朦朧としかける程だったため、少年はテレビ画面で続く展開をほとんど見逃してしまっていた。 「ド、ドッキリ……?」  男の子がようやくスカートを離してくれて、安堵に胸を撫で下ろしていたせつ菜。そんな時、テレビカメラを構えた男を携えて、現れた男達の中の一人がそう言ったのだ。 「えっ、嘘……ッ、今までの全部、撮られてて……?! ほ、放送さ、れ、る……?!」  せつ菜は顔を引き攣らせて、固まってしまう。道中のセクハラ、悪戯、及び、その範疇を超えた性的羞恥行為を思えば、せつ菜が更にパニックに陥るのも無理は無い事だった。しかし……  "ドッキリビデオ"と書かれたプラカードが掲げられるや、場の雰囲気が一瞬で色を変えた。 「……あっ、ああっ……」  せつ菜は上の空のような表情を一瞬見せた後…… 「ド、ドッキリなんて、ひどいですッ! すっごく、恥ずかしかったんですからね~ッ?!」  なんて言いながら頬を膨らませる。番組スタッフであろう男達も、軽い感じで、ごめんごめん、と手を合わせながら笑ってるだけ。妙に和んでいる様子を見せつけながら、番組は終わりへと向かっていくようだった。  しかし、短く上げられたせつ菜のスカート丈はそのままで、少しでも翻れば下着は直ぐに衆目へとお披露目になってしまうだろう。そんな違和感を視聴者に振り撒きながら、せつ菜はカメラに向かって手を振る。  画角の端では、スタッフがあの催眠アプリを起動したスマホを握っているように見えた。

3/1完成稿更新【リクエスト】スクールアイドル優木せつ菜のドッキリビデオ〜人気テーマパークへGO!〜【早読ver】

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