「……ちょっと、私の部屋行こっか?」
その一言が、やけに重く響いた。
心臓が、胸の奥でドクンと脈打った。足が勝手に動く。
姉ちゃんの背中を追いかけて、俺は階段を上った。
部屋に入ると、ドアが静かに閉じられる。
ガチャ
それだけで、空気が変わった気がした。
カーテン越しの午後の光が、部屋をやわらかく包み込んでいる。
でも、その中にいる俺は、やけに落ち着かない。
◆
「……ふーん。やっぱり、すっかり女の子の体になってるじゃん」
ベッドに腰かけた姉ちゃんが、俺を上から下までじっと見る。
その視線が肌をなぞるようで、息が浅くなる。
「な、何…だよ……」
声が震えているのが自分でもわかる。
姉ちゃんは何も言わず、立ち上がると俺の肩にそっと手を置いた。
「動かないで」
そう言って、俺の頬に触れる。
ひんやりした指先が、顎のラインをなぞる。
くすぐったいのに、背筋がゾワリとする。
「肌、すべすべ……。化粧してないよね?」
「し、してない……。化粧なんてやり方、わからないし……」
「触った感じも完全に女の子だね……」
そう言って、首筋に指を滑らせる。
その感触に、肩がびくっと跳ねた。
「ふふ……敏感なんだ」
唇の端を上げた姉ちゃんが、一歩近づく。
姉ちゃんのシャンプーの甘い香りがふわりと鼻をかすめた。
頭がぼうっとして、逃げるタイミングを失う。
◆
「胸も……やっぱり本物?」
そう言いながら、ゆっくり両手を伸ばしてきた。
「ま、待っ──」
言い終わる前に、柔らかい感触を包み込まれる。
ブラ越しに、指が形を確かめるように押し広げる。
熱が一気に顔に集まって、息が詰まった。
「……っや、やめ……」
「やめてほしいの?本当に?嫌だったらやめちゃうよ」
挑発するような声。
答えられない俺を見て、姉ちゃんはさらに力を込める。
ブラの布越しに、乳首の位置を探し当てられた。
硬く尖った先端に指先が触れた瞬間、全身が真っ白になる。
人に触られる感触は、自分で触るものとは全く違う。
「……っあ……っ」
変な声が漏れて、口を手で押さえる。
でも、もう遅い。
姉ちゃんの目が、獲物を見つけた様に細まった。
「ほら、やっぱり……女の子の反応じゃん」
耳元に囁かれた声が、背筋に直接落ちてくるみたいで、膝が震える。
「ブラ、外すよ?」
言うが早いか、気づけば背中に手が回されて、ホックが外される。
胸を支えていた布が外され、やわらかいお椀型の双丘が露わになる。
次の瞬間、姉ちゃんの手が直接肌に触れた。
柔らかく、でも逃げられないように包み込まれる。
「……ん……っ……はぁ……」
声が押し殺せない。
乳首を親指で転がされ、軽くつままれるたびに、腰がわずかに引ける。
それでも、姉ちゃんの手は追ってくる。
「すごい……ちゃんと硬くなってるね……」
言葉に出されると、余計に恥ずかしくてたまらない。
◆
「下も……見せて」
目を見開く俺の腰に手が伸びる。
スカートの裾を持ち上げられ、ショーツの上から指先がなぞる。
その部分に触れられた瞬間、足が勝手に閉じかけるけど、両手で太ももを押さえられた。
「ダメ……隠さないで……」
そう言って、布越しにゆっくり擦られる。
身体の奥が熱くなって、吐息が乱れる。
「もう完全にオチンチンは無くなっちゃったんだね……」
ショーツの縁を指でつままれ、ゆっくり下ろされていく。
敏感な部分が空気に触れ、ヒクヒクと反応する。
「……見せて」
視線を逸らす俺の顎を指で持ち上げられ、顔を合わせたまま、姉ちゃんはそこを覗き込んだ。
「……可愛いね……」
その一言が、耳の奥でじんと響く。
次の瞬間、直接触れられた。
大切に皮で包まれた小さな突起を、指でつるりと剥かれ、優しく指で弾かれる。
全身が跳ねて、腰が勝手に浮いた。
「……っや……っ」
「気持ちいいよね?……女の子同士だからわかるよ……」
囁きと同時に、さらに敏感な部分を撫でられる。
理性がどんどん溶けていく。
アソコからは透明な液体がトロトロとあふれ出し、既に何も考えられなくなっていた。
「こっちもグチョグチョになってるよ……」
姉ちゃんの人差し指と中指が、俺の中に入ってくる。
――その時だった。
◆
「…やば、ママが帰ってきたっぽい」
「え!?」
俺の声が裏返る。確かに、階下からドアの開く音と、母さんの「ただいまー!」という声が聞こえてきた。姉ちゃんはクスッと笑いながら、唇にそっとキスをした。
「ほら、服ちゃんと直しな。バレたらやばいよ?」
急いでショーツとブラを直し、服を整える。
心臓はまだバクバクしてるけど、さっきの熱っぽい空気は一瞬で冷めてしまった。
「お姉ちゃん、帰ってるのー?」
1階から母さんの声。
「うん、ただいまー!今、降りていくねー!」
姉ちゃんはすでにいつもの調子に戻っていた。
ドアの方に向かう姉ちゃんの背中。
お預けを食らった俺……。
その時、姉ちゃんがサッと振り返った。
「……ママとパパに私の制服着てた事をバラされたくなかったら……」
さっきまで見せていた、熱っぽい目線。
「しばらく、私の言うこと聞いてね」
俺は、何も言えなかった。
頷くしかなかった。
【5章へつづく…】
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