あれから一週間が経った。俺はまた、女性限定ヨガに参加するためにスタジオに来ていた。
前回は間違って参加したのだが、今回は”女性限定”と分かった上で参加する。
さらに、手に持っているバッグの中には、先日買った女性用のスポブラとレギンス。
買ったはいいが、いざ人前で着るとなるとさすがに足がすくむ。
更衣室でしばらく自問自答した結果、結局、上にTシャツを重ねることにした。オーバーサイズのTシャツなので、スポブラはもちろん、股間の膨らみも隠すことができる。
「これならなんとか…」意を決して、俺は更衣室のドアを開けた。
◆
スタジオはいつもの柔らかな照明。品よく焚かれた爽やかなアロマの香りが“すぅ“と鼻を通る。マットの上で生徒たちが笑い合い、空気が明るい。
JURIAが俺に気づいた。手を振り、まっすぐこちらに歩み寄る。
「こんにちは。新しいウェア、着てますよね?気に入ってくれたみたいで嬉しいです」
「別に気に入ったわけでは……」そう言いかけたが、JURIAの嬉しそうな笑顔が、それを遮った。
「え、あっ、はい。でも……ちょっとTシャツを脱ぐのは恥ずかしくって…」
舌がもつれる。
「せっかく可愛いんだから、脱げばいいじゃないですか。皆さん、気にされないので大丈夫ですよ」
その会話を聞いていた、他の生徒たちが近寄ってきた。
「新しいウェア買ったの?」
「見たい見たい! Tシャツ脱いでよ!」
声が重なり、視線が集まる。胸が締めつけられるのに、笑顔の圧に押し出される。
「じゃ、じゃあ……」
裾をつまみ、Tシャツを脱ぐ。平らな胸を隠し、肩に食い込むコーラルピンクのスポブラと、下腹部から脚のラインを形取る淡いグレーのレギンス。
もちろん、前面の股間のふくらみもあらわになり、否が応でも視線を引き寄せてしまう。
「可愛い!」
「めっちゃ似合うじゃん!」
歓声に紛れて、何人かの視線が一拍遅れて下へ落ちるのが分かる。顔が熱くなり、思わずマットの端を見つめる。それでも「可愛い」の声が胸の面に貼りつき、悪い気はしない。
JURIAが近づき、肩甲骨の間に指をそっと置く。
「姿勢、前よりずっと綺麗。ウェアが手伝ってくれてますね」
指先の温度が背中に“とん”と残り、呼吸がひとつ深くなる。
レッスンが始まった。
◆
ポーズを取るたび、布が肌に沿う。内腿ではレギンスが“ぴとっ”と寄り、スポブラの帯が背中で“きゅっ”と支える。
だけど、股間に集まる視線の気配は消えない。それでも動きを止めるわけにはいかない。
「もっと骨盤を意識して」
JURIAの手が腰骨の上に触れ、わずかに押す。お尻を引き締めると共に、強調される股間。何も気にしていないような彼女の声は静かで、まるでこれが“正解”だと言うみたいだ。心がぐらつき、同時に整っていく。
◆
1時間あまりのレッスンが終わる。汗が冷房で“さらっ”と引き、レギンスが肌に薄く張りつく。
終了の挨拶のあと、マットを片づけていると、生徒たちが輪を縮めてくる。
「今日もお疲れ様。ところで…さ…」
「それ——ちょっと目立っちゃってるよね?」
「女の子になりたいのは分かるけど……女性限定クラスでそれは……ちょっと…ね?」
からかうというより、素直な指摘。笑いも混じる。
「えっ、ご、ごめんなさい……」
言葉が詰まる。彼女たちの目が、股間に吸い寄せられる。
その様子を見ていたJURIAが声を掛ける。
「確かにこのクラスでは”それ”はちょっと相応しくないですね。今日のところは私が彼と個別でお話をしますね」
生徒たちは、なにか名残惜しそうに、スタジオを後にしていった。
◆
「さてと……。生徒さんの事を考えるのがインストラクターの役目なので……大丈夫ですよ……」
「え、待って、なに——」
抗う間もなく、JURIAが近づく。スポブラとレギンスのまま、マットの上に座らされる。心臓がバクバクと暴れる。逃げたいのに、身体が動かない。JURIAが前に立つ。
「大丈夫。リラックスして」
彼女の声は甘く、どこか命令の響きがある。
レギンスがゆっくり下ろされる。冷たい空気が露わになった股間に触れ、ぞくっと背筋が震える。
「あぁ、大きいですね……女の子なのに、こんなの隠してるなんて……」
JURIAの声が、耳の奥に響く。細く白い指が、そそり立った先をそっと弾く。ビクッと腰が跳ねる。
「や、だ、だめ…ちょっと……」
声が震えるけど、心の奥底で期待が疼く。
JURIAが股間に顔を近づける。温かい息が、敏感な先端に吹きかかる。
「今すぐ楽にしてあげますからね……」
彼女の舌が、ゆっくりと先端を這う。ぬるっとした熱が、じわじわと芯まで染みる。腰が勝手に震え、「んっ……」と声が漏れる。恥ずかしいのに、頭がぼぅっと霞む。
JURIAが上目遣いで俺の反応をじっと捉える。
「気持ちいいですか?」
その声が、頭の奥に甘く響く。頷くしかできない。JURIAの手が根元を優しく握る。ゆっくり上下に動くたび、全身が震える。
舌が先端をくるっと巻き、ぬるぬるした感触が身体を溶かす。根元を握っている方とは反対側の手がスポブラの縁に指を滑らせる。
「ここも感じますよね?」
彼女の指が、スポブラの下の乳首を軽くつまむ。ピリッとした快感が胸を突き抜け、「あっ!」と声が飛び出す。
乳首を軽くひねられ、身体がビクビクと跳ねる。
「もっと女の子みたいな可愛い声、聞かせて……」
ジュポジュポといやらしい音がスタジオ内に響き渡る。まるでこの場所に似つかわしくない淫靡な音。
「我慢しなくていいです。そのまま感じて……」
彼女の乳首をなぞり、爪で優しく引っかく。その瞬間、乳首を弄る指と、アソコを擦る手、先端を舐めまわす舌が合わさり、快感が爆発する。
「あ……もう、だ、だめ、でそう……!」
声が途切れ、腰が跳ねる。熱いものが溢れ、マットに白い滴が散る。身体がぐったりと沈む。
「これでまた少し、女の子に近づけましたね」
彼女の言葉が、胸にずしんと響く。羞恥と快感が混じり、頭がまだぼんやりする。
◆
片付けの後、JURIAが近づく。
「次もこのウェアで来て下さいね。もっともっと”女の子”にしてあげますね。次は他の生徒さんにも協力して貰いましょう」
彼女の目が、俺の心を掴む。恥ずかしさと、でも、もっと知りたい気持ちが混じる。次はどんな自分になるんだろう——その想像に、身体がまた熱くなる。
スタジオを出ると、夜の風が汗を冷やす。スマホに「次回予約」の通知。
来週、俺はまたここに来る。次はどんな”レッスン”が待っているのだろうか…。
【4章へつづく…】
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